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2010年3月29日のブックマーク (2件)

  • だから、なんだと言われても・・・。シリーズ その31 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

    『ひろいもの』 寒空の下、街を繋ぐ公園の道を、背の人が、肩をいからせ、歩いている。 「ちくしょー、冬っ!さみいよっ!」 悪態を飾るように、携帯電話の着信音が流れる。 背の人のではない。 音の元を探すと、ベンチの足元に、震える携帯電話。 どうやら、誰かが落とした携帯電話のようだ。 「この場合、出るべきか?出ざるべきか?それが問題だ」 電話は切れる。 「自分が選ばなければ、時間が選ぶ、か」 なんてことをつぶやいていると、再び電話が鳴る。 「一度目は偶然。二度目はチャンスかね」 と、今度は、出てしまう。 「あの、もしもし」 「あ、すいません。この電話の持ち主なんですけど、今、それどこにありますか?」 「えーと、三角屋根の時計がある公園」 「神社の隣の公園ですよね」 「そうそう。神社を背にするベンチのところです」 「よかった!あ、今、取りに行きたいんですけど、まだお時間大丈夫ですか?」 「どれ

    だから、なんだと言われても・・・。シリーズ その31 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。
    yuka7rin12
    yuka7rin12 2010/03/29
    映画監督菱沼康介氏による、短編小説です。冬の物語をぜひ味わってください。
  • 嘘で塗りかためないと、結局、本当の自分でいられない。 『フィリップ、きみを愛してる!』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

    で、ロードショーでは、どうでしょう? 第123回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『フィリップ、きみを愛してる!』 まさかといいたくなる驚愕の実話。 ゲイの物語というよりは、赤裸々な人間の要望を描き出した物語。 ジム・キャリーの肉体芸によって、この強烈な実話は、ユーモラスなリアルお伽噺となった。 恐ろしいことに、ユアン・マクレガーが乙女に見える。 演技とはこういうことをやってのける。 実話とは思えないほどに、物語は実にドラマチックにさまざまな展開をする。 しかも、実話ではもっとドラマチックだったようで、どう削るかはかなりの課題だったよう。 それをあえて、コメディにすることで軽いのに濃密にすることに成功している。 リュック・ベッソン率いるヨーロッパコープ社製作なので、下ネタの描写も逃げずに描いており、生理的にダメな方もいるかも。 R1

    嘘で塗りかためないと、結局、本当の自分でいられない。 『フィリップ、きみを愛してる!』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。
    yuka7rin12
    yuka7rin12 2010/03/29
    ゲイ・ムービーだと軽視して見ないのは損。こういう映画こそ大人の余裕で楽しまなきゃ