「最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネスにも認定されている、日本人初のプロゲーマー梅原大吾氏の著書である。 本書の中で彼は、4連覇がかかった試合で無茶な努力をした結果、惨敗したこっとについてこう語っている。 当時の僕は、苦しいことを我慢することのみが真の努力だと思っていた。ガムシャラに時間を割いたり、数をこなしたりするのは、自分を痛めつけているだけだと気づけなかった。自分のなかに、こうすれば成長するという論理的な裏付けや確証がないにもかかわらず、自分を痛めつけることだ一番の薬になると勘違いしていたのだ。 体がボロボロになるまで自分を追い込んだ彼は、勝てなくなっていった。 勝てない理由は努力が足りないからだと思い込み、さらに自分を追い込んでいった。 その後半年間彼はゲームから離れることになる。 例えば、いろいろな障害を越えてゴールを目指すレースがあったとする。その途中に壁がある。