一条真也です。 『資本主義の次に来る世界』ジェイソン・ヒッケル著、野中香方子訳(東洋経済新報社)を読みました。「サロンの達人」こと佐藤修さんに紹介された本です。著者は、経済人類学者。英国王立芸術家協会のフェローで、フルブライト・ヘイズ・プログラムから研究資金を提供されています。エスワティニ(旧スワジランド)出身で、数年間、南アフリカで出稼ぎ労働者と共に暮らし、アパルトヘイト後の搾取と政治的抵抗について研究。「ガーディアン」紙、アルジャジーラ、「フォーリン・ポリシー」誌に定期的に寄稿し、3冊の著書があります。欧州グリーン・ニューディールの諮問委員を務め、「ランセット 賠償および再分配正義に関する委員会」のメンバーでもあります。 本書の帯 本書の帯には、「『少ない方が豊か』である。」と大書され、「『アニミズム対二元論』というかつてない視点で文明を読み解き、成長を必要としない次なる社会を描く希望