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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/tsuji (30)

  • 非属の才能:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    非属の才能(山田玲司著、光文社新書)今年のマイベストのです。今までは、「偶然のチカラ」でしたが、難解さもなくストレートなメッセージで、とても大きな刺激を受けました。 「なんか違うなあ」といつも心のなかで思っているあなた。実は、あなたには才能がある。ただ、まわりの空気を読んで、いい人を演じて、その違和感を押さえつけて、ないことにしてきただけなのだ。ところが、当の才能や独創性といったものは、そういった属することのできない違和感のなかにこそある。僕が自信を持ってそう言えるのは、実際に、「はみ出し者」「変人」「引きこもり」「いじめられっ子」「妄想家」「ひねくれ者」の人たちが、その非属っぷりゆえに大成功をおさめた例を死ぬほど見てきたからだ。(12ページ) ベンチャー企業は、差別化で勝負することになります。はみ出していなければ、成功はしません。金融屋さんが、そういう人を評価できる訳ではありません。

  • 効率的に愛されたいなんて、誰も望んでいない。:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    最近、社会起業に関するを読んでいる中で、いいに出会いました。 カルチャー・クリエイティブ(辻信一著、ソトコト新書) 当の豊かさとは、信頼する心です。当の豊かさとは、人々がつくり出すコミュニティ、そして友だちです。また、それはきれいな水であり、美しい、花咲く森であり、流れゆく川です。つまり、自然--それこそが当の豊かさなのです。(12ページ) お金と幸せを結びつけてしまうと、豊かさの源である自然を破壊したり、家族を失ったりします。資主義の限界を意識していないと、お金の奴隷になってしまいます。 当の世界的な視野というのは、そういう徹底的にローカルな思考や行動の先に開けてくるんじゃないか。(29ページ) 地域で考え行動することがグローバルな視野を提供してくれると思います。自分の身近なことで、分かりやすいことから始めることが重要だと思います。 自然って面倒くさいし、泥がついたり、虫に

  • 報われない努力もある:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    世の中全体が効率重視で、余裕がなくなっているなか、生きていくスタンスに関して参考になる意見でした。 当の努力、当の真面目さ 「努力は必ず報われる」とそのまま信じきった人には努力という主観に評価の基軸を置きがちです。信じ込んだ努力が報われない時、彼らは馬鹿にされた気分になり他人や世間の否定に走ります。 必ず報われると思わなければ努力できないとか、努力が報われなかった時に悲劇の主人公になぞらえる人が増えていると思いますが、客観的に価値を創出できたか、ということに意識が向かうべきだと思います。 他人以上に努力しても他人以下の成果しか得られない時もあります。一年間の努力が一瞬にして消えてしまう時もあります。それでも淡々と努力を続ける人は当の努力家です。「努力は報われる時もあれば報われない時もある」。この現実を前向きに受け入れる人こそ、信念の人であり、リスクを取り、変化に柔軟になり、他人と社会

  • 成功の瞬間:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    「なぜ起業家に運と直感が不可欠なのか」というサブタイトルに引かれて、一気に読了しました。 成功の瞬間(主藤孝司著、講談社) 経営の勉強をすればするほど起業には失敗してしまう。必要なのは勉強ではなく、「偶然と直感を敏感に感じ取りすべてを受け入れる素直な生き方」の心得を知ることにある。(12ページ) 起業するには、まず勉強が必要だと思っている人が殆どです。しかし、必要な勉強は経営(学)の勉強ではありません。経営の勉強をして成功した人もいますが、十分条件ではありません。経営学が教えるのは、うまくいく方法だけであって、うまくいかない時にどうすればいいかは、あまり教えてくれません。そして、うまくいく方法は、なかなか出来ない方法だったりします。従って、勉強すればするほど起業できなくなってしまいます。何らかの社会的使命を感じ、やむにやまれず起業した人の方が意外と成功します。使命感こそが、うまくいかない状

  • プロダクトアウトからコンセプトアウトへ:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    先日、プロモダクションの浜野さん、菅村さんの話を聞く機会がありました。プロモダクションとは、プロダクション(商品開発)とプロモーション(販売促進)は表裏一体であるべきという考えに基づき、PRの視点に基づいた商品開発を支援する活動、とのことでした。 作れば売れた時代から、ニーズを満たさなければ売れない時代になり、プロダクトアウト(シーズ)からマーケットイン(ニーズ)への転換が叫ばれていますが、実際のものづくりの現場では、正体不明の「世の中のニーズ」の違和感との格闘があるようです。浜野さんも携わった「空想生活」というサイトでは、生活者の欲しいを提案してもらい、商品化まで行うサービスを提供しています。実際にも、コンパクトIHヒーターや体にフィッとするソファー(MUJI)など商品化されヒットしているものがあります。ある意味で、プロシューマを育て、マーケットインを徹底した取り組みと言えるでしょう。た

  • 鉄板病とKY:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    おちまさとさん命名の「鉄板病」については、いろいろと考えさせられます。鉄板病とは、常に正解ゾーンにいたい、いつでも多数派にいたい、絶対に間違いたくない、ということを過度に欲する病気で、一億総確実主義時代の日を象徴しているものだそうです。この鉄板病とKYを関連づけた、いびつな協調性-「KY」を恐れる心は、大変面白かったです。 「KY」(空気が読めない)を極度に恐れており、友人から「お前はKYだな」と言われないことに命を懸けているらしい 確かに、KYという言葉は、マイナス評価に使うもののようで、能天気という言葉とは少し雰囲気が異なります。 「鉄板病」とは、常に「正解ゾーン」にいることにこだわる病気です。言い換えると、「ハズしたくない」「間違いたくない」という思いに囚われていること。この結果、「過度に多数側にいる」ことを志向します。そして「予定調和」を好み、場の雰囲気を壊すことをできるだけ避け

  • ニュースサイトの価値:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    Yahoo!ニュースの統括責任者の方のインタビューは、楽しく読ませて頂きました。 Yahoo!ニュース担当者が語る!【1】朝日も日経も“競合じゃない” Yahoo!ニュース担当者が語る!【2】囲い込みなんて、時代遅れ Yahoo!ニュース担当者が語る!【3】競合は“友人のブログ” 「今、お客様が欲しているのは、二次的な情報、つまり、コメント、ブログ、ソーシャルブックマークサービス(SBS)などによって生じる、他のお客様との情報共有や相互作用なのです」 というのは、とても正しい認識だと思いました。その点、一次情報を扱う代表格だった新聞社は、速報性やスクープによる情報の囲い込みがユーザの囲い込みにつながる、というドグマから抜け出せずにいる感じがします。既に速報性では、TVやネットに完全に負けています。号外が受けるのは速報性以外の部分になっていることに気づく必要があります。結局、オンリーワンのス

  • 「つまんない」って記事がおもしろかったりするブログ:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    RTCカンファレンスの告知文から始まった騒動は、各所で意見が述べられていますが、なかでも「つまんない」って記事がおもしろかったりするブログは、秀逸だと思いました。現場重視の筆者としても、論評だけでなく現実的に何ができるかを考える姿勢は素晴らしいと思います。 「私もスパムトラックバックや自動生成ブログにはうんざりしています。でも、それは私一人がうんざりしていればいいんだろうなあ、と思い、毎日ひたすら削除したりフィルタに登録してとりあえずBlogPeople上では見えないようにしています。もちろん「いたちごっこ」なので毎日新しいうんざりするものが誕生してくるわけですが、何もしなかったら何も始まらないのでとにかくひたすらやっています。」 このオルタナティブ・ブログは、事務局の方で掃除して頂けるので助かっていますが、ゴミを出す人に文句を言っているよりはゴミ拾いをすることが大事だと思います。我が家だ

  • 不親切は、官能的?:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    予約購入して10月初旬に入手したiPod touchですが、機能レビューがITメディアに掲載されました。 官能的なポータブルプレイヤー「iPod touch」――スタンドアロン機能編 簡単に読める機能説明以上に、下記の部分に共鳴しました。 「最初に触った印象は「気持ちいい」。ひとことでいうと「官能的」なインタフェースなのである。音楽プレイヤー、デジカメ、携帯電話、PDAと多数のデジタル系ポータブルデバイスを使ってきたが、官能的と感じることはめったにない。そのくらい「iPod touch」の操作は気持ちよかった。」 「iPod touchは基的に不親切。使い方をあれこれ教えてくれたりはしないし、画面上のガイドもない。その代わり、ちょっと勘を働かせてあれこれ触ってみるとすぐに基操作が身につく。それもまた楽しい。」 ここから導き出される法則は、「不親切だと気持ちいい」あるいは「不親切だと官能

  • 仕事力は習慣で鍛えなさい:キャピタリストの視点:オルタナティブ・ブログ

    サキコーポレーションの秋山咲恵社長のを読みました。 仕事力は習慣で鍛えなさい(サンマーク出版、2007年9月刊) 共鳴する部分も多く、いろいろと気づきも与えてもらいました。 「素質や才能が問題になってくるのは、むしろ一人前になってから。それまでは、 向き不向きや、できるかできないよりも、やるかやらないかが大事」(20ページ) やってみることで分かることも多く、やらない限り、向き不向きは分かりません。 「仕事にはスピードを必要とされる部分もあれば、非効率でもじっくり時間を かけて足腰を固める部分もあります」(33ページ) ベンチャー企業の成長は、足腰を固めることから始まります。黒字になって いない事業は、儲かる仕組みが確立しておらず、その段階で効率を求めても 決して良い結果は得られません。愚直な足し算が必要な段階です。 「「選択」は理知による行為だが、「決断」はその理知を超えた「思い」によ