東京大学 名誉教授 竹内均氏 「頭がよくなる本」 日本人の「脳」と欧米人の「脳」の使い方の違い より一部抜粋 「断片」を収集・蓄積し、それを整理・統合する事によって、「新しい創造」を生み出すという作業は、日本人の最も得意とするものである。私(竹内氏)はこれは日本人の特別な才能だと考えている。なぜ、日本人が「断片の発想」に優れているのか、という事について、はっきりした事は分からない。 しかし、四季の変化と複雑な自然環境が関係しているのではないか、と思う。また日本人の「脳」の使い方とも関係があるのではないだろうか。 アメリカやヨーロッパの人は左脳でロゴス(論理)を処理し、右脳でパトス(情感)を処理する。彼らは子音を左脳で、母音を右脳で、また子音と繋がった母音は左脳で処理する。これは彼らの言語の構造が、母音のみでは意味を持たず、子音と結合して初めて意味を持つ事と関係しているという説がある。 アメ