[ムンバイ 19日 ロイター] インド西部マハラシュトラ州ジャイタプール近郊で19日、原発建設に反対するデモ隊が病院を襲撃したりバスに放火するなど暴徒化し、少なくとも20人が負傷した。前日には警察による発砲でデモ参加者1人が死亡、デモ隊は政府による遺体の検視を阻止しようとして病院を襲撃したとみられる。 福島第1原子力発電所の事故以来、同地域では原発建設用地買収への反発が強まっている。現地当局者はロイターに対し、銃撃を受けたデモ参加者5人が病院に運ばれ、少なくとも警官6人が負傷したと語った。また同市の警察署長は、少なくとも20人が負傷したとしている。 デモは同州が基盤のヒンズー至上主義の極右有力政党シブ・セナが主導したとみられ、同党はデモ隊を支援するためにストライキを呼び掛けている。 ラメシュ環境相は先週、世界最大規模となる原子力発電所を同地域に建設することをあらためて明言していた。