人民元、国際通貨入り=IMFが10月に採用 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は10月1日付で加盟国(189カ国)に配分する仮想通貨「特別引き出し権(SDR)」に中国の通貨、人民元を加える。経済規模で世界2位となり、貿易量と取引の自由度が一定水準に達したことで、ドルや円などに続く5番目の国際決済通貨としての「お墨付き」を得る。 SDRはIMF加盟国に出資額に応じて配られ、通貨危機に陥った国は外貨と交換できる。IMFは、元の信用力向上を目指す中国の要請を受け入れ、昨年11月にSDRへの採用を決めた。 新たなSDRの構成比率で元は10.92%を占め、ドル(41.73%)とユーロ(30.93%)に次ぐ3位。円(8.33%)と英ポンド(8.09%)を上回る。10月1日はちょうど中国の建国記念日「国慶節」で、習近平政権は国威発揚につなげるとみられる。 ただSDRへの組み入れにより、元の流