韓国・ソウルの団地で、荷物を届けるパク・ジェヨルさん(2018年5月10日撮影)。(c)AFP PHOTO / Ed JONES 【12月31日 AFP】本来ならば、韓国人のパク・ジェヨル(Park Jae-yeol)さん(71)は11年前に引退しているはずだった。しかし韓国経済の発展にもかかわらず、受け取る国民年金は少額で、パクさんはこの年齢になっても高層マンションに荷物を届ける宅配の仕事を続けざるを得ない。(※この記事は、2018年5月29日に配信されました) 首都ソウルの住宅街の一角で、パクさんは段ボール箱でいっぱいになったカートを押してエレベーターに乗せる。年老いた目を絶えず細めて住所が書かれた小さなラベルを確認するため、視力は相当悪くなっている。パクさんはAFPの取材に対し「(今でも働き続ける)最大の理由は、お金だ」と語った。 パクさんは、公式に定められた60歳の定年を過ぎても働