コミックナタリー Power Push - 「大奥」「パレス・メイヂ」特集 よしながふみ&久世番子対談 女将軍と女帝を描く2人のシンパシー 女性の将軍に仕える美男たちが生きる場所・大奥を描くよしながふみの「大奥」と、美しき少女帝・彰子とその少年侍従・御園の恋物語を久世番子が描く「パレス・メイヂ」。2作品とも4月に新刊が発売されることを記念し、事実と虚構が入り混じる“架空歴史マンガ”を紡ぐ作家同士に大いに語り合ってもらった。 取材・文 / 門倉紫麻 よしながふみ はい。何年か前に、出版社の廊下で「あっ、あの方が久世さんですよ!」「えっ、そうなんですか!? こんにちは!」……ってご挨拶したくらいですよね。 久世番子 そうですよね。それとずいぶん前なんですが、コミケに出ていたとき、柱の陰からジーッとよしながさんを見ていたことがあります(笑)。コミケでしばらく同人活動休止すると発表されたときだった