EIシリーズ『マインドフルネス』イベント講演録[後編]は、グーグル、フェースブックなど、米国の名だたる企業に坐禅を指導してきた曹洞宗僧侶の藤田一照氏。マインドフルネスの先にある奥深い世界に迫る講演の一部を要約、抜粋してお届けする。(構成/加藤年男、写真/斉藤美春)。(前編はこちら) 瞑想は思い出すためのもの 大学院で心理学を研究していたとき、禅に出会った。それまで科学が世界を解明すると思っていたが、別の考え方をする伝統を発見した。それから禅の勉強を始め、大学院を中退して僧侶になった。 藤田一照(ふじた・いっしょう) 1954年、愛媛県生まれ。灘高等学校から東京大学教育学部教育心理学科を経て、大学院で発達心理学を専攻。院生時代に坐禅に出会い深く傾倒。28歳で博士課程を中退し禅道場に入山、29歳で得度。33歳で渡米。以来17年半にわたってマサチューセッツ州バレー禅堂で坐禅を指導する。2005年
「テクノ法要」が新しいとは思わない ――2016年5月から始められた「テクノ法要」ですが、そのあまりの斬新さに当初から話題になっていましたね。今年の4月には、「ニコニコ超会議」で2000人以上の前でパフォーマンスをされました。 朝倉行宣さん(以下、朝倉) ネットを中心に、若い方々には「きれいだね」「すごいね」と、お年寄りからは「もうすぐこういう世界にいけるのね」と温かい言葉をいただいています。 ただ、私自身はこの「テクノ法要」を新しいことだとか、斬新なことだとは考えていません。たとえば、世界遺産の宇治の平等院も、できた当時は最先端のアミューズメントだったと思うんですよ。金箔が貼り付けてあったり、さまざまな彫刻があったりして、1000年前の最新技術を使っている。極楽浄土の世界観を、そのときの技術でめいっぱいに表現したものであって、当時を生きた人たちにとってはびっくりするようなものだったと思う
藤田一照・永井均・山下良道の3氏による共著『〈仏教3.0〉を哲学する』(春秋社、2016年)の第一章の読書ノートとコメントです。読み進むにつれて随時加筆していきます(最新の更新は2016/11/20)。この本の目次や、著者による内容紹介、関連情報などはこちらをご参照ください。 この記事の目次 鼎談の前に 第一章 瞑想について――〈仏教3.0〉をめぐって はじめに 〈仏教3.0〉、〈仏教2.0〉、〈仏教1.0〉 「有心のマインドフルネス」と「無心のマインドフルネス」 「子犬=私」の瞑想と「子犬≠私の瞑想 「無我」と本質と実存 前反省的自己意識について 瞑想の主体とはなにか 仏教をアップデートするために 「慈悲の瞑想」について 「小乗的」か「大乗的」か ◎質疑応答 第二章 「自己ぎりの自己」と〈私〉 第三章 死と生をめぐって 鼎談の前に 本書の出版の3年前にあたる2013年に出版された藤田氏と
今話題の『アップデートする仏教』、皆さんもうお読みになられましたか? 未来の住職塾 二期生(名古屋クラス)の飯田正範さんがレビューしてくださいました。山下良道師の『青空としてのわたし』も合わせて読むとより一層理解が深まるとのことです。 「テーラワーダ」「マインドフルネス」「仏教3.0」など重要なキーワードが目白押しです。瞑想しても何かもうひとつ掴みきれなかった人、「青空」になってみませんか? ========== 「わかりにくかった日本仏教が、わかりやすく書いてある二冊」 「仏教3.0」は『アップデートする仏教』で生まれ、『青空としてのわたし』で語られる。広大無限な仏教をバージョン1.0〜3.0というように大胆にくくることで、著者二人の活動の意味や日本内外での仏教の風景が面白いくらいに浮かび上がる! 今回ご紹介するこの二冊は僕(あなた)の仏教理解と仏教体験を整理するための本です。つまり、僕
外国人はなぜZENが好きなのか?「マインドフルネス」と禅の違いとは…? 2016年、『日経ビジネス』誌の「次代を創る100人」に選出され、ダボス会議にも出席する妙心寺退蔵院副住職の松山大耕氏が、なぜ今、「禅」が世界で求められているかを綴った『ビジネスZEN入門』より、その一部を特別公開する。 ジョブズが禅を愛した理由 禅に影響を受けた外国人として皆さんが真っ先に思い浮かべる人は、おそらくアップル社を創業したスティーブ・ジョブズでしょう。 彼は、10代のときにインドで仏教に出合い、その後、大学時代から禅と接し、その強い影響を受けるようになりました。当時、カリフォルニア州で活動していた曹洞宗の僧侶・乙川弘文老師と出会うと、その人物に魅了され、頻繁に老師のもとに通って禅を学ぶようになります。 結婚式も仏式で乙川老師に執り行ってもらい、一時は、日本に行って永平寺で修行をしたいとまで言っていたほどで
時代を逆のぼり奈良時代、遣唐使が仏教の伝来と共に日本へ持ち込みました唐菓子の一種「団喜」でございます。 この清浄歓喜団なしに和菓子の話を語る事は出来ません。亀屋清永はこのお菓子を製造する唯一の和菓子でございます。 お味は、こしあんに「清め」の意味を持つ7種類のお香を練り込み米粉、小麦粉で作りました生地を金袋型に包み純正の胡麻油で二十分、揚げて作ったお菓子でございます。 略してお団と言い、遠く奈良時代、遣唐使により我国に伝えられた唐菓子の一種で、数多い京菓子の中で、千年の歴史を昔の姿そのまま、今なお保存されているものの一つであります。 唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教と共に我国へ伝わり、天台宗、真言宗などの密教のお供えもので、当時は、とても一般庶民は口にすることは出来ず、貴族のみに与えられたものであります。 七種の香を入れて包み、そのほのかな神秘な香は仏教で言う「清め」の意であり
いつもお世話になっている、人生相談サイトhasunohaさん。悩みへの回答者が全員がお坊さんというすごいサイトです。 私もお坊さん達のミーティングに、(なぜか)顔を出させて頂いたり、寺社コンのバナーも貼ってご紹介頂いたり、エンディング産業展で宿坊研究会と共同出展したりしていますが、このhasunohaがここに来て大ブレイクとなってきました。 直近の主なきっかけは、2つの質問がバズった(インターネット上で大拡散された)こと。 性欲とどのように向き合えば ソシャゲやめたい うん。ひとつはきっと、人類誕生からの問題です。そしてもうひとつは次々と生まれる新しい社会の流れとどのように向き合うか。ここにお坊さん達が、真っ向からぶつかって答えています。 そしてインターネット上で広まった結果、テレビ番組『スッキリ!!』でも取り上げられ、ここ数日だけでこれまでの3年間分に匹敵するくらいの質問が殺到していると
プラネターリアム銀河座へようこそ!Welcome to the planetarium theater "GALAXY" 葛飾区のお寺に併設されている、全国でも珍しいプラネタリウムです。
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この1年で4回ほど法隆寺に行っていたので、なんとなく、東京国立博物館の法隆寺宝物館へ行って金銅仏など見てみたくなったからです。 10年ほど前、東京に住んでいた頃は時々覗いていたのですが、近頃は企画展に行った際も寄ることがなくって 明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色です。 フラッシュを使わ無ければ写真撮影OKとのことでしたので、気に入ったものを何点か撮ってきたのですが、 照明がかなり落としてあって館内は暗く、ガラスケースに収められれいるため、上手く撮ることができませんでした それにしても、いくら写真撮影可
ウェアに着替え、お気に入りのシューズを履いて、 今日も当たり前のように駆け出す――でも、なぜ? 何がわたしたちを「走る」というシンプルな行動へと 駆り立てるのだろう? 走ることで何を得ているのだろう? 2014年1月発売のNumber Do Winter『私が今日も走る理由』より、 悟りを求めて1300年で2人目となる強烈な修行をした 大阿闍梨・塩沼亮潤さんのインタビュー記事。 全文が読みたいという声にお応えして、 雑誌にも収めきれなかった完全版を公開します。 千日回峰行という言葉を聞いたことはあるだろうか? もしくはマラソンモンクは? 千日回峰行とは、数ある仏教の修行の中でも荒行中の荒行と言われ、比叡山や吉野・大峯山の山中を、悟りを求めて1000日歩き続けるというもの。海外のトレイルランナーたちも回峰行者のことを「マラソンモンク」と呼び、尊敬と畏怖の眼差しを向けている。 塩沼亮潤大阿闍梨
8月らしい光が降り注ぐ土曜日 鎌倉へ 材木座光明寺の門をくぐった。 こんな暑い日には猫もいないだろうと思っていたのに 一匹のサビ猫が出迎えてくれた。 この猫が視線を送った先ではピタリと蝉が鳴き止む、 キミは蝉の指揮者なのかい? 本堂にお参りを済ませた後、庫裏へ。 板張りの廊下を渡り 一番奥の畳部屋へ案内された。 この日の目的は光明寺のお料理、 精進料理を食する事であります。 精進料理初体験。 光明寺では2種類の精進料理コースがありますが 今回はお安い方の蓮月御膳 全9皿 4,000円 お料理は朱塗りのお膳に一度に揃うわけではなく、 一皿づつ運ばれてくる。 まず運ばれたのは木皿が2つ、 左から黒豆、光明寺精進しぐれ、枝豆と笹に包まれた柚子風味の生麩 赤く丸いのは山桃の実。 お寺の名を冠した精進しぐれは麩のグルテンを時雨煮風に煮込んだ一品、 見た目だけでなく口に入れた味までも じしみのように感
私がカルト宗教という問題に取り組んで早いもので十年になります。その間、宗教や信仰の問題についての相談を随分受けてきました。 以前、地域の集会で講演を依頼されたことがあります。そこではとある新宗教の教団施設の建設の予定が明らかになり、地域住民の人達が反対運動に立ち上がったのです。私が日本で起きているカルト問題の概略や、そもそもカルトとは何かという講演をしたあとに、集まった人達による議論が始まりました。代表者の方の「あんなカルトを街に入れる訳にはいかない」という言葉の後に、挨拶に来た教団職員の目つきがおかしかったとか、服装が変だとか、マインドコントロールされているという意見が言われました。 その教団に懸念すべき点が無いとはとても言えませんが、特に何か事件を起こしたわけでもなく、ここ最近で言えば社会的に問題となるような活動も見受けられません。しかし住民の皆さんの議論を聞くと、悪く言えば「異質な人
新年、明けましておめでとうございます!! 2011年も、変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願い致します。 さて、【禅僧の台所】 も2006年の元旦に本格始動してから、なんと6年目に突入することになりました。 6年目の初っぱなに、何を公開しようかと色々考えた結果、やはり基本に戻ろうと思い、永平寺のスタンダードな朝食をご紹介することにしました。 そう、タイトルからもお察しの通り、今回は " 粥 (しゅく) " です。 永平寺ではお正月であろうが何であろうが、1年365日、毎日必ず食べる粥ですが、実は大きく分けて玄米粥と白米粥、茶粥の3種類があり、今回は最も簡単に作ることの出来る白米粥を取り上げます。 粥の効果については、これまでもコラムで取り上げていますので、併せてご覧ください。 【 レシピ 】 <2人分> ・ 白米・・・1/2合 ( 75g ) ・ 天然水・・・900cc ( 白米
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