仕事をしていると、様々な困難やストレスに直面します。そんな時、自分自身に優しく接することができているでしょうか。自分の苦しみに気づき、それを和らげるために自分自身に優しさを向けることを「セルフ・コンパッション」と呼びます。 本コラムでは、セルフ・コンパッションについて解説していきます。セルフ・コンパッションがもたらす効果や、それを高めるための方法について、研究知見を交えながらお伝えします。 セルフ・コンパッションを職場で実践するためのヒントも提供します。例えば、上司と部下の関係性の中で、どのようにセルフ・コンパッションを促進できるのでしょうか。 一方で、セルフ・コンパッションを極端に適用することで生じるリスクもあります。自己改善の妨げにならないよう、適切なバランスを保つことの重要性も述べます。 セルフ・コンパッションとは セルフ・コンパッションとは、困難やストレスに直面した際に自分自身に優
2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、働き方に大きな変化をもたらしました。多くの組織で、テレワークが導入されるようになったのです。 テレワークの普及は、働く人々にプラスの影響を与えた一方で、新たな課題も生み出しました。例えば、上司と部下のコミュニケーションのあり方や、人事評価の方法などです。 特に、テレワークでは部下の様子が見えにくくなるため、「自分の成果が正当に評価されるだろうか」と不安を感じる人が少なくありません。評価への納得感をいかに高めるかは、テレワーク時代の重要な人事課題です。 そのような問題意識のもと、私(伊達洋駆)は当社チーフフェローの能渡真澄と共著で論文を執筆しました[1]。本コラムでは、論文の内容を紹介しながら、テレワークでの評価をめぐる現状と、上司に求められるマネジメントのあり方について考察します。 テレワーク下の評価をめぐる現状 新型コロナウイ
石山 恒貴 法政大学大学院政策創造研究科教授 花田 光世 慶應義塾大学名誉教授 一般社団法人キャリアアドバイザー協議会代表理事 人材を「付加価値を生み出す資本」と捉え、採用や育成を通じて中長期的な企業価値向上につなげる「人的資本経営」の動きが活発化しています。しかし、企業が人材育成に尽力しているにもかかわらず、個人が置き去りになってしまう危険性が指摘されています。それはなぜなのでしょうか。キャリア論の大家である花田光世教授と、越境学習、ジョブ・クラフティングを提唱する研究者である石山恒貴教授に、働く大人の成長についてお話しいただきました。 Will、Can、MustではなくMust、Can、Will 花田:勉強でもスポーツでも、「必ず押さえておかなければいけない基本」があります。基本をきちんと学ぶか学ばないかで、その先に広がる未来の広さや深さは全く異なってきます。これはキャリアにおいても同
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く