“選挙”を追ったドキュメンタリー映画2本が参院選公示と前後して相次いで大阪・十三の第七藝術劇場で公開される。27日公開の記録映画『映画「立候補」』(藤岡利充監督)は、平成23年の大阪府知事選や19年の東京都知事選などに出馬した“泡沫候補”といわれる候補者らにスポットを当て、委託金を払ってまで敗戦濃厚な戦いに挑む人たちの目的と原動力に迫る。もう1本は公示直後の6日から公開される想田和弘監督の新作ドキュメンタリー「選挙2」。17年の川崎市議会議員補欠選挙に当選した自民党公認候補を追った「選挙」の第2弾だ。(橋本奈実)泡沫候補のある“共通点” 記録映画初挑戦の藤岡利充監督は「僕自身が“泡沫監督”ですから」と笑う。 東京でのテレビCMの仕事を辞めて実家の山口県に戻ったが、映像の仕事が忘れられなかった。「34歳の今から、映画監督になってアカデミー賞を取ってやる、と」。おそらく、夢みたいなことだと言わ