「我々は世界最大のソフトウエア会社になる」。そう宣言するのは、既存のITベンダーでも、新興のITベンチャーでもない。重電の雄、米ゼネラル・エレクトリック(GE)だ。今、IoT(モノのインターネット)を「インダストリアル・インターネット」と言い換え、大々的なプロモーションを展開するが、その方向感を端的に表現したのがこの言葉だ。 単に宣言しただけでなく、2011年にシリコンバレーに研究開発拠点を設置し、この3年間に10億ドル(1150億円)を投資すると共に、シリコンバレー発のITベンチャーを相次いで買収している。さらに2014年8月には、米EMC傘下のピボタルなどと組んで、テラバイト、ペタバイト級のデータを蓄積して、リアルタイム分析できるようにする「データレイク」構想もぶち上げた。 まずGEが目指すのは、産業機械や鉄道車両に組み込んだセンサーなどから大量のデータを吸い上げ、故障を事前に予測して