今日は東大でお絵描きの授業。後は執筆ばかりしています。「骨」展に展示されるニック・ヴィーシーの写真群に添えるキャプションを書きました。 ニックのスタジオは放射線の警告マークが掲示される一般人立ち入り禁止の広大な敷地にぽつんとあり、重い鉛のスライドドアの付いた鉛線入りの壁で囲まれた建物、その中で防護服を着て仕事をするそうです。 彼の本によると、X線写真は実物大で撮影するのでフィルムも巨大、それを幅4メートル重さ300キロもあるスキャナーで読み込んでデータ化。ほんと力技ですね。そういう仕事場、私も欲しいなあ。 生物のX線写真では、X線を通しにくい素材である骨が鮮明に浮かび上がりますが、工業製品の場合には必ずしも骨格にあたる物がX線を通しにくい訳ではありません。例えばプラスチックでできた家電製品をX線で撮影すると、構造材にあたるプラスチックはうっすらとしていて、その内側にある電線や基板、モーター