4月1日から世田谷区役所の施設111カ所で東京電力からPPSへと電力供給事業者が切り替わった。今日はその関係で、共同通信とTBSの「NEWS23」からインタビュー取材があった。これから夏に向けて「原発再稼働」絡みで議論は白熱するものと予測する。「理念」「かくあるべき」という抽象論ではなく、具体性のある方法で「節電」への取り組みも考えてみたい。以下、共同通信のインタビューには次のように答えた。 原発事故から1年、この間に得られた教訓は? 科学技術は万能ではなく、「その粋を集めた」と言われた原発は修復不可能な放射能被害をもたらす致命的な欠陥を持っている技術であることが証明された。「使用済み核燃料の廃棄処分」の体制すら確立されておらず、廃炉にするのも途方もない時間と費用がかかる…いわば未完成の技術である。 しかし、これだけの事故が起きてもなお、日本では「脱原発」に舵を切れない政治が続いているとい