東京電力は20日、福島第一原子力発電所の高濃度汚染水浄化装置「サリー」を使って、セシウム134の濃度が5万2000分の1、セシウム137の濃度が5万7000分の1にそれぞれ低下したと発表した。 装置は19日に運転を開始したが、当初、セシウムの濃度が10万分の1から100万分の1に下がると見込んでいた。除去能力は予想より低かったが、処理後の濃度はセシウム134が1立方センチあたり21ベクレル、セシウム137が23ベクレルで、塩分を除去する淡水化装置を傷めないレベルまで下がっており、問題はないという。 また、東電は20日、1号機の原子炉の温度が事故後初めて、19か所の計測点すべてで100度以下になったと発表した。2号機と3号機の原子炉は、それぞれ最高で117度と126度になっている。