平家物語の名場面の一つ「扇の的」で源氏方の武将那須与一が用いた矢と同じ全長95センチのうどん「源平さぬき手延べうどん 与一の矢」を、道の駅「源平の里むれ」が発売した。「讃岐の歴史と食文化を多くの人に知ってもらいたい」と難波広孝駅長が開発した。 平家物語には、与一が十二束三伏(じゅうにそくみつぶせ)(拳12個と指3本分)の矢で、平氏方が船上に掲げた扇の的を射落としたと記されている。この名場面にちなんで矢筒をイメージした円柱のケースも作り、真っすぐに延ばした乾麺を入れた。 難波駅長は2年前から与一の矢をかたどった商品を検討。ようかんやせんべいで試みた末に「最も矢らしい」とうどんにたどり着いた。全長が通常の乾麺の約3・5倍もあるため、機械での生産は難しく、地元のうどん職人が手延べで製造。鍋でゆでる場合は3~4等分する必要があるが「直径95センチ以上の鍋があれば、そのままゆでられます」。 価格は屋