京都市立小学校の教頭だった男性教諭(56)が今年5月11日から職務を放棄して失踪し、924メートルの愛宕山山頂にある愛宕神社(右京区)の建物で寝泊まりして建造物侵入罪で罰金10万円の有罪判決を受けたとして、市教委が24日、教諭を停職6カ月の懲戒処分としたと発表した。教諭は職務の負担や家庭の事情で追い詰められ、同容疑で逮捕されるまで3週間余り神社建物で寝泊まりしていたという。同日付で依…
PTA行事や子どもの習い事で使う物品の製作などの代行サービスが人気を集めている。多少お金がかかっても代行に任せ、仕事やプライベートの時間を確保しようとする最近の母親たちのニーズを捉えているようだ。【松山文音】 徳島や東京などで保育・代行サービスを手掛ける「クラッシー」(本社・徳島市)には、働く母親からの依頼が寄せられる。「仕事でPTAの会合に出られないので出席してほしい」。今春、小学2年男子の母親(30代)から依頼があった。教師から授業方針の説明を聞き、クラスのPTA委員決めに代理で出席。計90分で代金は8370円(資料送付代別)だった。 昨年のPTA関連の依頼は約50件で、共働きのリピーターが多い。「代行サービスは富裕層が使用すると思われがちだが実際は違う」と同社の植田貴世子社長(63)。サービス料金は1時間4860円(徳島市外は交通費別)。決して安くはないが、お遊戯会の洋服やレッスンバ
日本でのサマータイム導入話は、何度消えてもしつこくぶり返す、もはや夏の怪談話という感じだ。 従来、サマータイムを正当化する利点は、省エネをはじめとして全てあやふやだった。「エネルギー消費の中心が空調の近代では、サマータイムは省エネにはならず増エネ」というのが実測値に基づく結論。「終業後の消費喚起」も、ビアホールや花火大会など日没後の消費が大きい日本ではプラスマイナスゼロ。むしろ今年の酷暑を考えると「終業後にテニス」といった需要は非現実的だろう。 そこで推進派、今度は2020年東京オリンピック・パラリンピックの酷暑対策を持ち出してきた。競技時間--特にマラソンの開始時間を大幅に繰り上げるべきだというのは大賛成。しかし単純に「マラソンは朝5時スタート」とすればいいだけで、それはダメだという納得できる理由を聞いたことは一度もない。 交通機関の臨時ダイヤとか観客向けのホテルの早めの朝食とか、関連す
スギの伐採などでほぼ壊滅したシムライノデの自生地=東京都内で2018年2月、海老原淳・国立科学博物館研究主幹提供 環境省が絶滅危惧種に指定するシダ植物「シムライノデ」の東京都内にある自生地が、都出資の公益財団法人「都農林水産振興財団」の伐採事業により、ほぼ壊滅状態になってしまったことが分かった。研究者によると全国で唯一の自生地だったといい、財団は「事前に環境調査をしておらず、希少なシダがあることは知らなかった」としている。 シムライノデはオシダ科で50~80センチほどの葉を持つ。環境省のレッドリストで「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」絶滅危惧1B類に分類される。 シムライノデの自生地があったのは、東京都西部にある私有地のスギ林約1ヘクタール。森林管理などを行う同財団が3年前から今年春まで実施したスギの伐採や植林事業で、スギと一緒に刈り取られたり踏み荒らされたりしたとみられる。 市民か
シェアハウス「かぼちゃの馬車」を巡るスルガ銀行(静岡県沼津市)の不正融資問題で、スルガ銀は昨秋、シェアハウス運営会社「スマートデイズ」(東京都中央区、今年5月破産)を支援するとの虚偽の決定を行い、東京スター銀行(東京都港区)から3億円の融資を引き出していた。複数の関係者が毎日新聞の取材に証言した。金融庁もこうした事実を把握しており、役員の不正を許したスルガ銀の管理体制に不備があったとして、一部業務停止命令を検討している。 複数の関係者やスルガ銀の内部資料によると、スマート社は2017年10月、スター銀に対し、事業用の土地購入に充てる名目で融資を依頼。スター銀は同年7月にスマート社の親会社を通じて6億円を融資したばかりだった。経営も思わしくないため、追加融資に難色を示していたという。
アメフット問題を受けて大学から来た連絡文を手にする、日大チア監督のパワハラ被害にあった女子部員=東京都千代田区で、根岸基弘撮影(画像の一部を加工しています) 指導者のパワハラと組織の不誠実な対応が、またも学生からスポーツでの夢を奪った。日本大応援リーダー部の監督からパワハラを受けた女子部員は、自分の誇りだったチアの世界から去らざるを得なくなった。 「こいつが何をしたか知っている?」。2月5日、監督は練習前に集合した全部員の前で女子部員の名前を挙げて切り出し「大雪の日に学部の事務員に頼んで私に電話をかけさせて練習をなくそうとした」「事務の中では顔が白くてうるさい子といったらお前だって有名なんだよ」と強い口調で重ねた。関係者はその様子を「公開処刑みたいだった」と部員の家族に説明。実際には雪の中、キャンパスから離れた練習場所に向かおうとした部員を事務員が心配し、監督に練習の有無を確認しただけだっ
賃貸アパート大手レオパレス21(東京)が、物件に地球温暖化対策として導入していた3時間で自動停止するエアコンに対し、猛暑のため苦情が急増していることが31日分かった。同社は機器の交換や設定変更の対応に乗り出した。 同社によると、同種のエアコンは2002年1月~15年3月に建築した計約39万戸に設置。これまでに約6万4000戸で作業を終えた。記録的な猛暑となった今年、エアコンを巡る入居者からの問い合わせは、7月は29日までに1165件と急増。 同社は「温暖化対策を踏まえ、節電目的で推奨していた。既にやめており、今後は設置しない」と説明している。(共同)
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は8日、米交流サイト大手のフェイスブック(FB)が、広告主である日産自動車など一部企業に、利用者の友人や電話番号、関係の親密度の分析結果といった個人情報へのアクセスを特別に認めていたと報じた。関係者などの話として伝えた。 アクセスを許可した企業はフェイスブックの広告主などで、日産やカナダ・ロイヤル銀行など「少数」の企業という。ただ、企業側が… この記事は有料記事です。 残り290文字(全文483文字)
裁判官や検察官、弁護士を志す法学部の学生は3年で卒業--。政府・与党は、司法試験の受験資格取得期間を短縮するため、法曹教育の大胆な見直しに着手した。背景には、法科大学院の淘汰(とうた)が進み、一連の司法試験改革は失敗だったという批判が広がることへの危機感がある。【高橋克哉】 司法試験を受験するには、法科大学院を修了するか、修了しなくても受験資格を得られる予備試験に合格しなければならない。大学と法科大学院既修者コース(2年)で最短6年かかるため、年齢制限がなく時間的、経済的な負担も軽い予備試験に人気が集まっている。 法務、文部科学両省によると司法試験合格者に占める予備試験受験者の割合は2012年の2.8%から17年は18.8%に急増した。対照的に法科大学院では経営難による募集停止や閉鎖が続出。05年度には74校あったのに今年度の学生を募集したのは39校だった。こうした中、文科省は2月、法科大
国内最大級の読者投稿型ニュースまとめサイト「NAVERまとめ」に、毎日新聞など新聞・通信計7社とその関係会社の写真など計約34万件が、無断転載されていたことが分かり、7社と運営会社のLINE(ライン、本社・東京都新宿区)側は26日までに、同社側が無断転載写真などを削除するとともに、再発防止策を取ることで合意した。 「NAVERまとめ」は、利用者が特定のテーマを設け、ネット空間などから関連情報を集めて一つのまとめページを作り、投稿する。閲覧数は月間20億ページビューという。
石ノ森章太郎が主宰した「墨汁一滴」第4号とみられる冊子=和歌山市内で2018年1月14日午後4時46分、阿部弘賢撮影 「サイボーグ009」「仮面ライダー」などの代表作で知られる漫画家、石ノ森章太郎(1998年に60歳で死去)が高校時代、仲間に呼び掛けて創刊した回覧用同人誌「墨汁一滴」とみられる1冊が、石ノ森の元アシスタントの実家から見つかった。デビュー前後の石ノ森や赤塚不二夫らが各号1冊のみで全10号まで作ったが、一部の行方が分かっていなかった。本物と確認されれば半世紀ぶりとなる。 発見したのは、和歌山県紀美野(きみの)町の大瀬克幸さん(69)。冊子はA5判ほどの大きさで、約40ページ。「墨汁一滴 第四号」のタイトルや、「昭和30年」の発行年が記され、石ノ森の旧筆名「石森章太郎」、赤塚不二夫の名前も確認できる。牛のイラストをあしらい、墨汁一滴をもじったとみられる「牧場一敵」や、「みにくいア
日清食品がカップ焼きそばの湯切りでダムの放流を体験してもらうためにオンラインストアで発売する「ダム湯切りプレート」の「月山ダム」(山形県)版=日清食品提供 日清食品(東京都新宿区)は29日、カップ焼きそばでダムの放流の感覚が味わえる3種類の「湯切りプレート」を発売した。主力商品の「U.F.O.」用で、カップ焼きそばのふたにダムの写真がプリントされたプレートをかぶせると、湯切り口から出るお湯がダムの放流のように見えるという。シンプルな仕組みだが、構想から商品化まで2年を要した「力作」で、同社オンラインストアでの限定販売。税抜き200円。 同社の広報担当者は「湯切りはカップ焼きそばで避けて通れない所作で、『面倒』などネガティブにとらえられがちだった。これを楽しいものに変えられたら、カップ焼きそばのポテンシャルが花開くと思った」と話す。一昨年からさまざまな企画が浮かんでは消え、昨年4月ごろに写真
2017年はアニメファンにとってどんな年だっただろうか。ヒット作の続編が目立った一方で、近年のように社会現象化した作品は見当たらなかったようにも見受けられる。“オタレント”の小新井涼さんが、ファンの目線から2017年を振り返る。 間もなく終わりを迎える2017年ですが、アニメで振り返ってみると一体どんな年だったでしょうか。「国産アニメ誕生100周年」や「アニメ市場規模2兆円突破」、また忘れてはならない「けものフレンズ(けもフレ)」ブームもありました。ですが私の考えでは、この一年は「ヒット不在の年」だったと思います。明るい話題の一方で、なぜこんな消極的な総括になってしまうのでしょうか。今年一年を振り返りつつ、探ってみたいと思います。 今年一番話題を集めたのは「けもフレ」でまず間違いありません。しかしそれは同時に、それ以外に目立った社会的なムーブメントがなかったことも意味しているのではないでし
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