自民・公明両党の税制調査会は28日、来年度税制改正で、賃上げなどで給与総額を増やした企業を減税する「賃上げ促進税制」の要件を緩める方針を決めた。法人減税は、穴埋め増税を上回る「先行減税」とすることも両党間で確認した。安倍政権が企業に求める賃上げを後押しする狙いだ。 ともに30日に決める与党税制改正大綱に盛り込む。 賃上げ促進税制は、企業が基準年度の2012年度に比べて給与総額を一定程度増やすなどした場合、増えた額の1割を法人税から差し引く仕組み。13、14年度は2%増で対象になったが、企業に継続的な賃上げを求めるため、15年度は3%増、16、17年度は5%増が条件になっている。