皆さんは、「スマートマシン」という言葉をご存じだろうか。自律的に行動し、学習を重ね、これまで人間しかできないと思われていた作業をこなす機械のことだ。遠い世界の出来事のように聞こえるかもしれないが、すでに現実のものとなりつつあるという。 「スマートマシンの時代はすでに始まっている。そんな中でCIOは今、何をすべきか?」--。ガートナーシンポジウムのセッション冒頭、同社のトム・オースチン氏(バイスプレジデント兼フェロー)は、こう聴衆に問いかけた。 「すでに始まっている」という点は、筆者もその通りだと思う。クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータに続き、新たなITキーワードとして”スマートマシン”が急浮上しているのだ。クラウドやビッグデータなど4つの技術の集合体と位置づけられるうえ、スマートマシンのインパクトはクラウドやビッグデータを凌ぐ可能性が大きい。まだ夢物語に近い面もあるが、ITの将来