意外と知られていない会計の知識。元ITエンジニアの吉田延史氏が、会計用語や事象をシンプルに解説します。お仕事の合間や、ティータイムなど、すき間時間を利用して会計を気軽に学んでいただければと思います。 今回のテーマ:標準原価計算 「原価計算」解説編、3回目となる今回は「標準原価計算」について解説します。 「勘定科目はサーフィンに似ている? 原価計算入門」 「製造業が成功する鍵を握る「標準原価計算」」 第43回「勘定科目はサーフィンに似ている? 原価計算入門」で、原価計算は「材料の入手から製品の完成(売上原価)までに発生したコストの勘定科目が、どんどん移動(サーフィン)していくプロセスだ」と説明しました。発生したコストをサーフィンさせていく計算方法を、「実際原価計算」と呼びます。実際原価計算では、コストが上がったとき、どこに原因があったのかを把握できません。そこで、標準原価計算が登場します。