2015年5月22日、第189回国会において、民主党、社民党および無所属の議員の皆様によって、「人種等を理由とする差別の撤廃のための施策の推進に関する法律(案)」(以下、「人種差別撤廃施策推進法案」といいます。)が共同で参議院に提出されました。 この法案は、近年過激化するヘイトスピーチ問題をはじめ、日本国内における人種差別問題を受けて提出されたものであり、人種差別に対する基本的な理念を、罰則を設けず緩やかに明記しつつ、その一方で、差別の防止に関する重要事項を調査することや、関係行政機関の長に意見・勧告を行うことを任務とする人種等差別防止政策審議会を内閣府に設置し、今後の人種差別撤廃のための施策を進める方針を明確にする、という極めて穏当かつ基礎的な内容となっています。 近年のヘイトスピーチデモの過激で陰惨な差別憎悪扇動行為は、既にメディア等でもよく報じられている所で、皆様もよくご存知のことと