文谷数重(軍事専門誌ライター) 【まとめ】 ・安倍首相、北朝鮮の「サリン弾」保有に言及。 ・北朝鮮が使用しない理由 ①「威力小さい」 ・②「人道への罪」から大規模報復招く。 ■北朝鮮、「サリン弾」保有の可能性 弾道弾による化学兵器攻撃の脅威はどの程度だろうか? 北朝鮮情勢が緊迫している。米国は北に圧力を掛けており、北朝鮮も反発している。トランプ政権がシリアに攻撃を実施したことから、無根拠な噂だが月末に米軍が攻撃するといった話も出ている。 その中で、北朝鮮による日本への化学兵器攻撃の話題も上がっている。これは国会での質疑でなされたものだ。首相は「サリンを[弾道弾の]弾頭に付けて、この着弾させる能力については、この北朝鮮は既に保有している可能性がある」(ママ)と述べている。 だが、弾道弾への化学兵器搭載は考えがたい。なぜなら化学兵器と弾道弾との相性は悪いためだ。そもそも化学兵器は威力不完全であ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く