今月は,スマートフォン用ゲームアプリの動向に触れてみたい。 前回も指摘したが,10-12月のゲームアプリ売上高は7-9月と比較して減少した企業が多い。要因はイベントのタイミング,休みの並び,大型アップデートの有無など各社さまざまである。しかし,全体で減少した可能性が高いということは,これまで成長一辺倒だったスマートフォン用ゲームアプリ市場が曲がり角を迎えた可能性もあると考えている。 日本のスマートフォン用ゲームアプリは,創生期からデジタルガチャ(ガチャ)を収益の源泉としてきた。現在も,アップストアの売上ランキングで多数を占めるのはガチャを用いたタイトルである。 このビジネルモデルは,ゲーム専用機のパッケージ販売や,パソコン用オンラインゲームの初期に多かった月額定額モデルよりも,課金顧客当たりの単価(ARPPU)を大きく増やすができるため,非常に優れたビジネスモデルだと思われている。 ただ,