経済産業省は19日、今年1月と8月に、米アップル社の携帯音楽プレーヤー「iPod nano」(アイポッド・ナノ)の過熱が原因とみられる火災が東京都内で2件発生したと発表した。同省は今年3月にも別の火災1件を発表しており、同製品の利用者に注意を呼びかけている。 経産省によると、問題のiPodは平成17年9月から約1年間販売され、国内の販売台数は約181万台。今年1月には、東京都で充電中にバッテリーが過熱し、畳を焦がすなどした。また、これらの火災とは別に、過熱した製品に触れて軽いやけどを負った事故が2件、製品が破損した事故が12件起きていたことも、同社への聞き取り調査で明らかになった。 同社はバッテリー内部に何らかの欠陥があるとみているが、原因が特定できていないことなどから、「回収は行わず、同様の事故が発生した場合は修理を受け付ける」としているという。