世界文化遺産を目指す「佐渡島の金山」の推薦書に不備があったことについて、自民党の佐藤外交部会長は7月29日、「前代未聞の大チョンボ」と政府を痛烈に批判した。 政府が世界文化遺産に推薦した「佐渡島の金山」をめぐっては、ユネスコから推薦書の不備を指摘され、2023年の登録審査に向けた手続きに入れていないことを、28日に末松文科相が明らかにした。 これを受けて29日に開かれた自民党の会合で、佐藤氏は「前代未聞の役所の大チョンボと批判されても仕方がない。あってはならない事態だ」として「政府に猛省を求めたい」と厳しく非難した。 佐藤氏はまた、「佐渡金山の世界遺産登録については、自民党と政府が一体となってやってきた」と述べた上で、今回の事態により「信頼関係にも影響が出かねない」と指摘した。さらに、「自民党の保守層離れという部分にも影響が出かねない」と述べ、政府の”失態”が自民党の支持にも波及しうるとの