SAPジャパンは2010年12月7日、インメモリー技術を利用してデータ処理を高速化するソフトウエア「SAP High-Performance Analytics Appliance(HANA)」を発表した。SAPのERP(統合基幹業務システム)などのビジネスアプリケーションのトランザクション用データベース(DB)や、分析用のデータウエアハウス(DWH)の処理の高速化を狙う。 SAPジャパンのギャレット・イルグ社長は「これまでバックエンドのシステムからデータを取得して利用したい場合は、バッチ処理の時間を待つ必要があった。これはリアルタイムの情報を必要とする現実の業務と合っていない。HANAを利用すれば、バッチの時間を待たずに業務に必要な情報を適切に取得できる」と強調した。 HANAの特徴はDBのレプリケーションエンジンを搭載し、「OLTP(オンライントランザクション処理)のデータであってもリ