朝日新聞の木村伊量(ただかず)社長が11日夜の記者会見で、とうとう謝罪に追い込まれた。 だが、自身の進退については何度聞かれても明言せず、部下の杉浦信之取締役編集担当はあっさり更迭した。 杉浦氏の後任には政治部の後輩で、「木村氏に極めて近い」(朝日記者)という西村陽一取締役が充てられた。 社長ポストに居座り続ける木村氏とはいかなる人物か。 「信頼回復のためにリーダーシップを発揮していきたい」 木村氏は会見でこう述べ、社内改革に意欲を示した。 「道筋がついた段階で速やかに進退を判断する」といい辞任は示唆したが、 それが1カ月後なのか、数年後なのか、時期については明言しなかった。 多くの政治リーダーの引き際を見てきた政治評論家の浅川博忠氏は 「往生際が悪い。社内改革は後継者に委ねるべきだ。 木村氏が居座れば『自分の罪を隠そうとしているのでは』という疑念を持たれる」と一刀両断した。 木村氏は19