EU首脳会談での包括戦略は悲観論が多かったにもかかわらずナゼ上手くまとまったのか？ ドイツ人が怠け者のギリシャ人よりもっと嫌いなモノ : Market Hack
先週はEU首脳会談の結果、包括戦略が土壇場で決まり、市場はこれを好感しました。 当初悲観論も多かったのに、なぜ話し合いは上手くまとまったのでしょうか？ それは一言でいえばドイツがそれを強く欲したからです。 今回の交渉ではドイツのアンゲラ・メルケル首相が中心的な役割を果たしました。 先ず断っておくとメルケル首相は率先してリーダーを買って出るタイプの人ではありません。「請われたら、受けて立つ」タイプの人です。 だから今回も最初から出しゃばった真似はせず、じっくり機が熟すのを待ちました。 そして自分以外に誰も仕事の引受け手が無いことがハッキリしてから動き出しました。 メルケル首相は頑固に信念を貫く人です。とりわけ決定的瞬間では全く躊躇しません。 欧州金融安定ファシリティ（ＥＦＳＦ）の拡大に関する連邦議会での票決に際してメルケル首相は連立与党の同士たちに「ここで団結しないともう次の選挙ではあなたた
行き過ぎた悲観論の反動で株高が起こる : Market Hack
米国の９月の非農業部門雇用者数が発表されました。 コンセンサス予想の＋６．０万人に対して結果は＋１０．３万人でした。 また民間部門雇用者数も予想の＋９．０万人を上回る＋１３．７万人でした。 ７月と８月の非農業部門雇用者数の数字もそれぞれ＋42,000人と＋57,000人改訂されています。 失業率は変わらずの９．１％でした。 また時給は４￠程度上昇しており、これは良い兆候です。 因みに先日発表された小売売上高のデータやＩＳＭ製造業購買担当者指数も市場関係者の予想ほどは悪くありませんでした。 これらのデータが示すところは米国経済はたいへんゆっくりしたペースで未だ回復の途上にあり、急激なダブルディップ・リセッションではないということです。 最近、市場関係者のセンチメントは大幅に悲観に傾いていました。 直近のブルベア指数では強気が３４．４％、弱気が４５．２％となっており、あきらかに自律反発が入りや
兜町の相場師
2011年10月05日08:15 金融緩和の準備 昨日のＮＹは上下400ドルも動くジェトコースターのような相場となった。最終的には10,808ドルと153ドル高で引けた。 欧州信用危機への警戒感から下落して始まった相場はバーナンキ議長の議会証言で「更なる金融緩和の準備がある」との発言で下げ幅を縮小その後EUが銀行の資本増強策を検討しているとの報道を受け、引けにかけて急騰したものだ。 ─━─━─━─兜町の相場師 ━─━─━─━─━─ランキングの協力お願いします ─━─━─━─━─兜町の相場師 ━─━─━─━─━ このように欧州リスクに対する警戒感と、米国景気に対する不安感を2つの軸として相場が動いているというのが現状だ。 さて欧州危機についてだが、欧州各国首脳が今後相次いで来日、おそらく日本に欧州救済への資金援助を要請するためだろうと書いたが、今日の日経1面によれば、すでに日本
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