沖縄振興調査会で持論を展開する細田博之元官房長官(左)=5月19日、東京 自民党の細田博之元官房長官が、19日の党沖縄振興調査会で玉城デニー知事に向けた発言が波紋を広げている。細田氏は会合終了後の本紙取材にも「一国二制度でいい。厚労省を頼りにしない、ただし補助金はいただきますということでいい」と改めて持論を述べている。野党は「政権与党として無責任な発言」と批判を強める一方、玉城知事は「激励だった」との認識にとどめた。沖縄振興調査会での細田氏の発言を振りかえり、発言の問題点について県内識者に見方を聞いた。 検査徹底 国の政策で 徳田安春氏 群星沖縄臨床研修センター長 自民党の細田博之元官房長官の発言は失礼なだけでなく、国政与党の重鎮が沖縄県知事に発する言葉として適切ではない。水際対策での検査を拡充しないままに観光を推進してきたのは国の政策だ。感染源対策としての検査を徹底すべきという点には賛同