5月24日午後0時55分ごろ、福岡県柳川市にあるハリウッドワールド美容専門学校の敷地内で開かれたバーベキューで、男子学生4人がやけどするという事故が起きた。うち1人が6月6日に搬送先の病院で死亡。学生生活の思い出になるはずの初夏のバーベキュー大会は、一瞬にして阿鼻叫喚の記憶へと変わってしまった。 燃え盛るコンロにアルコールをぶち込んだ
5月24日午後0時55分ごろ、福岡県柳川市にあるハリウッドワールド美容専門学校の敷地内で開かれたバーベキューで、男子学生4人がやけどするという事故が起きた。うち1人が6月6日に搬送先の病院で死亡。学生生活の思い出になるはずの初夏のバーベキュー大会は、一瞬にして阿鼻叫喚の記憶へと変わってしまった。 燃え盛るコンロにアルコールをぶち込んだ
「真実かどうか。それを確かめないのは犯罪、嘘つきだ」 室内に響いたのは、“ハリビ”理事長の怒号だった――。 先月、恒例行事のバーベキュー大会で、職員が燃え盛るコンロにアルコールを投入するというあり得ない行為が引き鉄になり、男子生徒1名の尊い命が失われた。男性職員の軽率さもさることながら、そもそもバーベキューの火の管理にアルコールを使うことは、事件の舞台になった「ハリウッドワールド美容専門学校」、通称「ハリビ」の理事長の発案であることがわかっている。 学校と理事長の安全管理に厳しい視線が向けられる中、同校には事故を招きかねない体質があったことが文春オンラインの取材で見えてきた。 学内で徹底されている“ある”しきたり 「おかしなところはたくさんありますよ」 こう語るのは、ハリビに通うある学生だ。 「ハリビでは登校時や帰宅時、他にも様々なシーンで、現理事長のお父さんで学校の創設者である初代理事長
『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』(福嶋聡 著)dZERO 私は小さな書店を営んでいるのだが、開店当初からいわゆる「ヘイト本」と呼ばれる本は並べたことがない。取次ぎを通さず、ほとんどの本を買取っており、返本もしないので、限りあるスペースにどの本を選び、並べるかと考えると自ずとそうなる。本著を読んでいる間考えていたのは、私がもし大型書店で働いていたならばどうするだろうか、ということだ。 著者は「ヘイト本」には批判的な立場だが、「それでも、書店の人間として『ヘイト本』を書棚から外(はず)すという選択はしません」と語り、「書店=言論のアリーナ(闘技場)」論を掲げた。店長を務めていたジュンク堂難波店では、「店長本気の一押し!『NOヘイト!』」というブックフェアを2014年12月末より開催。差別意識に満ちた出版物を批判しながらも、書棚からは排除しないという姿勢を貫いた。それからおよそ
藤井聡太名人 なぜ予想できないのか? それは豊島がスタイルを変えたからだ。豊島はコンピュータとの戦いを機に、対人の研究会をやめて独りでのAI研究に注力していた。それが対人の研究会を復活させ、NHK講師も務めるなど、人との接触を増やした。 それまでは藤井と同じく角換わり腰掛け銀を主軸に戦っていたが、戦型選択も変えた。昨年6月の本田奎六段との王座戦挑戦者決定トーナメントで、先手で三間飛車に振ったのが始まりだ。先手で石田流ではないノーマル三間飛車にしたのは、棋士になって17年で初めて。 居飛車でも、矢倉、相掛かり、さらには先手雁木と何でも採用した。角換わりでも、飛車先保留にする、あるいは早繰り銀にするなど何かしらの工夫を加え、通常の腰掛け銀を指さなくなった。後手でも、横歩取り、雁木、1手損角換わり、角交換振り飛車と、ありとあらゆる戦法を採用した。奨励会三段の将棋を参考にした斬新な囲いの四間飛車ま
元横綱・白鵬こと宮城野親方の“秘蔵っ子”だった宮城野部屋の北青鵬(22)が、角界を追われた。日本相撲協会が2月23日に開いた臨時理事会で、北青鵬の引退届を受理したことを発表した。 問題視されたのは、部屋の後輩力士たちに対する日常的な暴力行為。協会からの引退勧告を受け入れたかたちとはいえ、事実上の“クビ”である。
「金星」。女流棋士の世界で常にタイトル争いをしている福間香奈女流四冠、西山朋佳女流四冠に若手の女流棋士が勝つとこう評される。2023年度の女流名人リーグで福間女流四冠から金星を挙げ、さらに格上の女流棋士にも次々と勝って7勝2敗の好成績を残し、プレーオフ進出を果たしてタイトル挑戦にあと一歩まで迫ったのが19歳の新鋭、内山あや女流初段だ。 注目度が一気に上がった内山女流初段に、挑戦を争った福間女流四冠のこと、数学科に在籍している大学のこと、一度女流棋士資格を得た中学生のときに申請しなかった理由など幅広く聞いてみた。 内山あや(うちやま・あや)女流初段 2004年5月22日生まれ。イギリス・ベルファスト生まれ、東京育ち。北島忠雄七段門下。2020年9月にアマ代表として出場した白瀧あゆみ杯本戦で優勝。2020年12月に女流2級。2023年3月に女流名人戦リーグ入りの実績で女流初段に昇段した。居飛車
内山あや女流初段の両親はともに将棋を指す。インタビュー後半では、それぞれ将棋を楽しみながら応援してくれた両親のことや、勝負に執着がなく負けても変わらずに将棋の勉強ができる心の持ちよう、藤井聡太八冠の指導対局を受けたエピソード、高く評価されているトーク力のことを聞いてみた。 内山 私が将棋に興味を持ったのは、小3になる頃の2013年春に父が第2回電王戦をネット観戦していたからです。父は将棋は少し指したことがある程度だったのですが、その少し前に故・米長邦雄将棋連盟会長の記事を新聞で読み、その功績として電王戦が紹介されていたので見ることにしたそうです。興味を持った私が図書館の本で将棋のルールを覚えたので、父が通える将棋教室を調べてくれました。小3の夏休みが終わってから日本将棋連盟の子ども将棋スクールに入会しました。 父も母も私が将棋を始めたから、自分もやってみようという感じになり、母とは一緒にね
この日は、対局会場から徒歩5分の「たましんRISURUホール(立川市市民会館)」で大盤解説会が開催された。席数180に対して700以上の申し込みがあったそうだ。解説は戸辺誠七段で、聞き手が貞升南女流二段。戸辺は振り飛車一筋、力戦振り飛車が大の得意とあって解説者としてうってつけだ。 本当は振り飛車側を応援したかっただろうが、どちらにも偏らず、公平にわかりやすく解説していた。それでも「振り飛車がかなり苦しいですが、菅井さん(竜也八段)頑張りますよ。ガッツがあるから」とエールを送っていた。 戸辺誠七段(左)と筆者(勝又清和七段) なんでこういう手が浮かぶのか? しばらく戸辺の名解説を堪能してから控室に戻り、中村修九段と検討を続ける。藤井聡太王将の駒がゆっくりゆっくりと前進し、91手目に右銀が2四まで到達した。とはいえ、スローペースは変わらず、相手に駒を渡さないよう続けるだろうと私が言い、中村も同
藤井聡太王将に菅井竜也八段が挑戦する第73期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催)は、年明け早々の2024年1月7日に開幕した。第1局から藤井が3連勝し、防衛まであと1勝。第4局は2月7・8日に、東京都立川市「オーベルジュ ときと」で行われた。 「藤井の牙城を崩すのは菅井か?」との声も 2人は昨年春の叡王戦五番勝負でも戦っているが、そのときは内容的には菅井も押していた。 叡王戦は持ち時間4時間のチェスクロック方式(1秒から消費時間として計測)ということもあり、藤井は時間に追われて余裕がなかった印象が残っている。第1局で藤井が駒を落とし、すわ時間切れ負けか、なんて場面もあった。結果としては藤井の3勝1敗で防衛だったが、第3局の逆転がなければ、逆の目が出てもおかしくなかっただろう。 そして菅井は、叡王挑戦失敗に消沈することなく、自身初の王将リーグ入り
「YouTubeで勉強しているから授業は聞かなくても良い」 先日、知人の中学校教員からこのような相談を受けた。 「授業中にこちらの説明を聞かない生徒がいたので授業後に話を聞いてみたところ、『●●(教育系YouTuber)の動画で見たから聞く必要がない』と言われた」 「直接は言われなくとも、自分の授業よりYouTuberの方が信用できるというような話を生徒たちがしているのも知っている。どうしたら良いか悩んでいる」 私はその知人の実際の指導現場を見ていないため、あくまで一般論にはなるが、比較された上で見切りをつけられてしまっている現状を変えるためには、YouTuberに負けないだけの指導力を習得しなければならないのは間違いない。 実際、現場の教師や講師よりもわかりやすく感じるケースはあるだろうし、見ていて「魅せ方」という点において本当に上手だと感じる教育系YouTuberも存在する。我々現場の
10月19日夜6時過ぎ、東京・永田町の参院議員会館から黒いスーツにノーネクタイ姿で、貫禄ある体躯の男が出てきた。山田太郎文科大臣政務官兼復興大臣政務官(56)である。 蝶ネクタイがトレードマーク(自民党HPより) 駐車場に停めた濃紺の英国車「MINI CLUBMAN」にそそくさと乗り込み、議員会館を出発する。霞が関から首都高都心環状線に乗ると、自宅とは反対の方面に迷いなくアクセルを踏み込んだのだった。 翌日には臨時国会召集が控えている。内閣支持率低迷に喘ぐ岸田政権にとっては挽回する最後のチャンス。とりわけ文科省は旧統一教会の解散命令請求など重要課題が山積みだ。その政務三役の一員が緊迫する永田町から急行した先は――。
「イチマルさんが亡くなったらしい」 2月27日夜、ある人物の訃報が、沖縄の政財界、さらにはマスコミ関係者に瞬く間に広がった。その「死」が、沖縄社会に少なからぬ衝撃をもたらした人物の名は、一丸秀信氏。沖縄で、「アールジェイ(RJ)グループ」という企業体を一代で率いた実業家である。享年71歳。沖縄財界の枠に留まらない様々な表情を見せた、その生涯は、まさに「波瀾万丈」という形容がぴったりのものだった。 昨年9月には県都である那覇市の市長選への出馬を表明 「一丸氏が築いたRJグループは2009年ごろから事業を本格化させ、傘下に不動産会社やレンタカー会社を抱えていたほか、ホテル事業も展開していました。ちょうど沖縄の観光客数が右肩上がりを続けていた頃に事業を軌道に乗せ、地価高騰の波に乗って不動産事業を成功に導いた」(地元メディア関係者) 晩年は自身の資金力を背景として、政界にも影響力を発揮した。 昨年
「弟が自殺してただでさえ辛いのに、彼らは私たち遺族を恫喝してきた。本当に許せません。すべてをお話しすることに決めました」 声を震わせてこう語るのは、4月1日に店の駐車場で焼身自殺を遂げた寿司チェーン「無添くら寿司」店長の実姉だ。 山梨県甲府市にある「無添くら寿司」で店長を務めていた中村良介さん(仮名・享年39)が亡くなったのは4月1日のこと。 「午前4時20分頃、店舗の駐車場に停められた車が内部から炎上。性別不明の遺体が発見されましたが、その後中村さんと判明。現場の状況から自殺と見られています」(社会部記者) 中村さんが乗っていた車 小誌は先週号で中村さんの死の背景に上司のスーパーバイザー(SV)・X氏のパワハラがあったことを報道。罵声と叱責に中村さんは追い詰められていた。 「Xは出勤しなくなりました。代わりにSⅤより立場が上のエリアマネージャーや取締役が出入りしています。この一件で従業員
「みんながいるから仕事ができる。どうかもう一度考え直してください」 12月2日夕刻、衆議院第一議員会館6階の事務所で、居並ぶ秘書たちに深々と頭を下げたのは西村康稔経済産業大臣(60)である。 清和会では次の領袖の座を狙うが…… 小誌は、秘書が次々と西村氏のもとを去っていく事実を再三報じてきた。 経済再生相時代の昨年2月には、役所から派遣された事務秘書官4人が相次ぎ交代。大臣退任後の昨秋から今年6月末までの間には、事務所の秘書7人が辞職。今年8月に経産相に就くと、政策秘書A氏を大臣秘書官に起用したものの僅か2カ月で交代。 「西村氏はワーカホリックで、思いつきのように、夜中の2時、3時までメールで指示を出すので秘書の気持ちが休まりません。昨年2月に文春で秘書官の150日連続勤務が報じられた後は午後6時半までに業務を終えることになりました。しかしその6時半の直前、西村氏は夜の会食に向かう途中の車
ちなみに関西将棋会館はその造りから、一番格が高い「御上段の間」から、その階の対局が一望できる。初めて関西で将棋を指した時には、谷川浩司十七世名人が同じ空間で対局しており、その空気感だけで背筋が伸びた気がした。 ここ数年で女流棋士の対局数は大幅に増加し、東京でも必然的に棋士と同じ部屋で対局をすることが増えた。細かいことだが、部屋によって体感気温や景色なども違い、同じ「将棋を指す」という行為でも環境が変わると少し緊張した。何事も変化した直後は違和感がある。が、それも慣れと共に馴染んでいった。 体力の大事さを改めて感じている 別の部屋で行われていた対局が、少しずつ混じり、女流棋士だけで全対局室が埋まる日がやってきた。私が見ている、全体で見ればわずかな期間でも、時代は変わっていくのだと思うと感慨深くなるものだ。 対局数の増加、特にリーグ戦である女流順位戦が創設されたことにより、女流棋士全体が活気づ
埼玉県児玉郡神川町。群馬との県境に位置し、田畑が広がる人口約1万3000人の長閑な町に、敷地面積2万平方メートル超の工場が鎮座している。大手メーカーの清涼飲料水の受託生産(OEM)や、自動販売機事業を行う株式会社コスモフーズ(本社・さいたま市)の神川工場である。 実はこの神川工場、知る人ぞ知る、統一教会の“聖地”なのだという。統一教会に詳しいフリーライターの石井謙一郎氏が語る。 「教祖の文鮮明氏もこの地を3度訪れており、信者同士の合同の『約婚式』が行われたこともある。コスモフーズは元々、統一教会系商社『ハッピーワールド』から飲料製造部門が分割され、独立した会社です」 1987年設立の同社は従業員数約200名、近年の年間売上高は約50億円に上る。以前の社名は「日本メッコール」で、この「メッコール」は韓国の統一教会系企業・一和が製造する清涼飲料水の名前である。 埼玉県内の飲料製造業者が語る。
夕刊フジに興味深いコラムがあった。 『玉川氏とひろゆき氏に“あおり芸”の共通性 問題は「炎上」に乗っかるカッコ悪いテレ朝、本当にその路線でいいんですか?』(10月20日) 書いたのは「報道ステーション」などのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げにも参画した元テレビ朝日の鎮目博道氏。 「カッコ悪いテレ朝」とは 「カッコ悪いテレ朝」とは次の2件。「羽鳥慎一モーニングショー」における、玉川徹コメンテーター問題。そして、テレビ朝日がサイバーエージェントとともに運営するABEMAの番組が引き起こした、ひろゆき氏の「辺野古座り込み揶揄」問題。 「ABEMA Prime」の取材で沖縄を訪れたひろゆき氏が、辺野古の新基地建設に反対する座り込み運動を揶揄する発言をツイッターに投稿したのだ。 《玉川氏とかひろゆき氏が「あおり芸で生きていく」の自体は別にそれはそれでいいと思うんですが、問題はそれをなんとな
ひろゆき氏が新基地反対派に論戦を仕掛け、その一部始終を放送 ひろゆき氏は、反対派が「新基地断念まで座り込み抗議 不屈 3011日」と書き込んだ看板の隣に、ピースサインと笑顔で収まった自身の写真も投稿。現場では、「座り込み」の定義について反対派に論戦を仕掛け、その一部始終と抗議活動の在り方をめぐる討論の様子が、インターネットテレビ番組「ABEMA Prime」で放送された。 一連の騒動について語ったひろゆき氏。左は辺野古基地移設反対派に寄り添うYouTuberのせやろがいおじさん(「ABEMA Prime」10月7日放送) ひろゆき氏はその後も、この件について自身の主張に反対したり、抗議の意を示す人たちに、《長年続けて効果が無かったことが明確になっても、関係者のプライドを守るために止められない》(10月10日)、《論理的な反論が出来ない頭の悪い人は、気に食わない発言を「ヘイトスピーチ」と言っ
少し前に、ツイッターで「カップ麺は贅沢か否か」論争が起きていた。 その中で「金がないからカップラーメンばかり食べている奴は、本当の貧困ではない。カップ麺は今や200~300円して当たり前だし、本当に生活が苦しいなら、米を炊いた方が安上がり。自炊すればいいだけなのに甘えている」というような趣旨の意見がたくさんあり、おそらくこうした論争は「貧困」について各々が有している理解度があまりにも違うがゆえに起きるのだろうと思った。 生活困窮者の多くはあらゆる面で余裕がない 生活困窮者の多くは時間的、精神的、健康面において余裕がない。例えば、毎日劣悪な環境で長時間労働を続けていれば、帰宅するころには疲労でへとへとになり、しまいには「とにかくなんでもいいから腹を満たして一刻も早く眠りたい」という思考に陥りがちだ。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く