在韓国連軍司令部は23日、北朝鮮軍が最近、板門店の軍事境界線上にかかる「帰らざる橋」の近くに地雷を埋設したと明らかにした。国連軍司令部は「非武装地帯訪問客を危険にさらす」として北朝鮮を厳しく批判した。 韓国政府内では、北朝鮮軍の行為について「脱北を防止する措置ではないか」との指摘も出ているが、国連軍司令部は「なぜこのような行動を取るのか推測しない」とした。韓国政府は最近、「北朝鮮体制の動揺」を強くアピールしており、軍事的な威嚇行動を拡大解釈している可能性もある。 一方、韓国政府によれば、北朝鮮住民3人が今月初め、朝鮮半島西側の黄海から韓国に逃れたという。(ソウル=牧野愛博)