山口県下関市の市立小学校が、いじめ被害を訴える女子児童が自殺を考えている事実を10月下旬に把握しながら約1カ月間適切な対応をせず、この児童が自殺未遂をしたことが関係者への取材で判明した。学校は児童が自殺を図った後の今月5日、いじめ防止対策推進法に定める「重大事態」と認定。児童にけがはなかったが、現在も登校できない状態だ。市教育委員会は「もっと早く対応できた可能性があった」と学校の対応のまずさを認めている。 学校や市教委によると、女子児童は10月中旬、校内で転倒して腕や顔を打ち、全治約2週間のけがをした。「複数の男子に足をかけられて転んだ」と訴えたが、相手側の児童が否定したため、学校はいじめの基準で一番軽度な「日常的衝突」と判断して市教委に報告し、調査を終えた。 間もなく女子児童は「学校に行くなら死にたい」と漏らすようになり、休みがちに。保護者によると、スマートフォンで「きれいな死に方」と検
ハワイを拠点とする自己啓発団体の参加者の親から、ありもしない幼少期の虐待被害を子供から突然訴えられ、金銭を要求されたり、提訴されたりしたとの相談が相次いでいるとして、大阪の弁護士が近く弁護団を結成することがわかった。虐待の真偽を巡り、親子が争った裁判は3件の判決が確定し、いずれも子が団体参加後に虚偽の虐待被害を訴え始めたと認定している。 オウム真理教信者の脱会支援などに取り組んできた「宗教トラブル相談センター」(京都市)には2013年以降、団体に関する相談が約30件寄せられている。「子供がウソの虐待被害を訴え出した」といった内容が多く、弁護団は同様に金を要求された親がいるとみて、訴訟なども視野に活動を進める。 団体はハワイ在住の日本人女性(57)が主宰。約10年前から悩み相談や自己啓発の指導を行い、15年には「メンタルトレーニング」などを目的とする一般社団法人も京都市に設立した。主宰者の説
大学入学共通テスト(20年度開始)国数の記述式問題導入をめぐり、野党が9日、文科省などの担当者に対する合同ヒアリングを開催した。 採点を請け負ったベネッセ・グループの学力評価研究機構の、模試における採点ミスやクレームの数が焦点。野党から要求された大学入試センターの担当者が、これまでその数字を確認していなかったことを認めた上で「業者が企業秘密と言っており、回答は控える」と答えた。その数字が萩生田光一文科相や文科省に伝えられず、担当者の段階で開示しないと判断されたことも分かったため、立憲民主党の川内博史氏ら野党は激怒。「年内に記述式について判断すると言っている大臣にとって重要なこと」「国会の要求に誠実に対応すべき」などと再度宿題を突きつけた。
来年9月から実施されるマイナンバーカードを活用した買い物用ポイント「マイナポイント」制度の普及に向け、政府が利用に必要な「マイキーID」をコンビニエンスストアなどの民間店舗でも発行する方向で調整に入ったことが6日、明らかになった。 民間の設備投資や職員研修といったコストを賄うため、2019年度補正予算と20年度当初予算に関連費用を盛り込む。 マイナポイント制度を利用するには、マイナンバーカードを取得した上で、ポイントの口座番号に相当するマイキーIDを別途取得し、利用するICカードなどと関連付ける必要がある。スマートフォンや自宅のパソコンでも入手できるが、方法が分かりづらいとの指摘もあり、制度普及の足かせとなることが懸念されている。 やり方が分からない人は自治体庁舎でも発行可能だが、休日には対応できないため政府はさらなる支援が必要と判断した。コンビニのほかスーパー、銀行など民間の身近な店舗で
政府が大学入学共通テストへの国語と数学の記述式問題導入を延期する検討に入った。 採点の公平性をどう担保するかなどの懸念が拭えず、与党から先送りを求める声が強まったためだ。ただ、英語民間試験に続く見直しは準備不足を露呈させた形で、野党は「制度の矛盾を政府自身が認めざるを得なくなった」と勢いづいている。 【図解】英語民間試験とCEFRの対照表 菅義偉官房長官は5日の記者会見で「文部科学省で課題解消に向け努力している。受験生が安心して受験できることを第一に対応していく」と述べた。自民党幹部は「延期せざるを得ないだろう」と語った。 英語民間試験の導入見送りを決めた11月1日以降、記述式試験についても採点基準の不透明さなど問題点が次々と浮上。主要野党は導入を中止する独自法案を提出するなど批判を強めた。 こうした状況を踏まえ、政府は採点業務を請け負う民間業者に対し、来年度の導入が本当に可能かどうか、年
京都府南丹市美山町の美山診療所に来年4月から赴任する予定だった新任医師について、西村良平市長は3日、辞退の申し出があったことを市議会一般質問で明らかにした。医師が勤務の負担の重さを不安視したことが主な理由といい、同診療所の後任医師探しは振り出しに戻る形となった。 【写真】美山町では銀行が30キロ先に移転 美山診療所は高齢になっている唯一の常勤医師の後継者探しが難航。市は直営方式での存続を決め、市医療対策審議会であり方を議論している。10月下旬の同審議会で市は40代の医師1人の赴任予定を報告。外来診療中心の国民健康保険直営診療所に位置づける一方、併設の介護老人保健施設の直営は困難との方針を示した。 一般質問で西村市長は赴任予定だった医師について「残念ながら契約を取り消したいとの申し出が直近にあった」と答弁。「安定した外来を中心にした診療所づくりを進めようとしている。医師のキャリアアップのため
九州新幹線長崎ルートの2022年度暫定開業に伴い、並行在来線となる肥前山口-諫早間を走る普通列車が、佐賀方面の長崎線に乗り入れできない可能性があることが分かった。並行在来線の一部区間は経費削減で非電化となり、速度が遅いディーゼル車両で運行するため、肥前山口駅での乗り換えが必要になる見通し。佐賀県は利便性が損なわれるとして、JR九州との協議で現行の乗り入れ本数の維持を求めている。 肥前山口-諫早間は、佐賀、長崎両県が鉄道施設を維持管理し、JR九州が運行を担う「上下分離」方式を採用する。2016年の6者合意で、長崎ルートの暫定開業から23年間は普通列車を「現行水準維持」することが決まった。ただ、特急が走る肥前鹿島までは電車で運行できるが、肥前鹿島-諫早は経費を抑えるため、非電化区間となる。普通列車はディーゼル車両になり、肥前山口-諫早間で運行する。 県によると、JR九州は速度が遅いディーゼル車
NHK教育テレビの「おかあさんといっしょ 60年記念ファミリーコンサート」(日曜後4・00)が1日放送され、2008年から16年まで“20代目うたのおねえさん”を務め、人気を集めた三谷たくみさん(年齢非公表)がママになっていたことを明かした。 【写真】たくみお姉さんと一緒にうたのお兄さんを務めた横山だいすけ 番組は11月に開催した60年記念コンサート「ふしぎな汽車でいこう」を収録したもので、懐かしのキャラクターやお兄さんお姉さんも登場。坂田おさむ、神崎ゆう子、速水けんたろう、茂森あゆみ、横山だいすけ、小林よしひさ、上原りさ、眞理ヨシコが出演した。 “たくみお姉さん”こと三谷さんはコンサートに登場しなかったが、公演中にサプライズで直筆の手紙が届くと、上原が代読した。 「『おかあさんといっしょ』のみんなへ。みんな、こんにちは!突然ですが、私、おかあさんになりましたー!!」と報告すると、観客席に
兵庫県丹波篠山市にある兵庫医科大学ささやま医療センター産婦人科の分娩休止問題を受け、同市自治会長会(西潟弘会長)はこのほど、同市役所で市民などから集まった分娩存続を求める要望書1万7427筆を酒井隆明市長に手渡した。医大は産科医不足により、「安全な分娩を行えない」として来年3月末をもっての分娩休止を決めているが、西潟会長は、「市民の気持ちを医大に伝えてほしい。今後、医大との交渉や協力を求める際に、この署名が力になれば」と話した。 激務の産科医、休みなし 分娩休止で機能集約を 病院「国レベルの課題」 署名では、同センターは「地域医療を担う中核病院として市民生活を支えており、分娩休止は、市民が子どもを産み育てる環境が奪われてしまう」と懸念。医大に分娩存続を要望する意思表明として署名を求めた。 問題を巡って、自治会長会(260自治会)は今年8月、自治会長による存続の要望書を、市長を通して医大に提
沢尻エリカ容疑者(33)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことで、来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(1月5日スタート、毎週日曜後8・00)の現場も大混乱に陥った。初回放送から登場する重要な役どころだけに撮り直しや編集が事実上不可能な状態。16日に幹部が緊急で集まって対応を協議したが、先行きが見えない状況で関係者は「最悪中の最悪」と頭を抱えている。 【写真】12年ぶりグラビアで白の水着姿を披露した沢尻エリカ 沢尻容疑者の突然の逮捕劇にNHKに激震が走った。斎藤道三の娘・帰蝶で、後に織田信長の正室となる濃姫役。6月4日のクランクイン時から撮影に参加しており、出演シーンも多い。初回放送まで2カ月を切った段階で大枠の編集作業も完了しており、関係者は「ほぼ出ずっぱりなので、これから再編集するにしても時間がない。前半部分の十数話の撮影は終わっている。セットも別のものに造り直しているため、スケジュー
欠陥を指摘されても準備の遅れが露呈しても、文部科学省がかたくなに見切り発車しようとした、大学入試共通テストの英語民間試験活用。萩生田文科相のおかげで欠陥がわかりやすく伝わり、見送られたが、そもそも問題は、入試改革が某企業ファーストであることにあった。 教育現場の大混乱を受けて、全国高等学校長協会が見送りを強く主張していたが、良くも悪くも、事態を動かす力はむしろ失言のほうが強いらしい。だが、和歌山大学教育学部の江利川春雄教授は、 「強行するよりはよかったにせよ、遅きに失した」 と、こう苦言を呈する。 「大学入試には2年前予告のルールがあります。入試制度を変更する場合は、2年前までに告知するのが前提とされ、2020年度の入試であれば、18年度のうちに告知をしておかなければならないのです」 導入を見送るなら、本来は今年3月までに決める必要があったというのだ。一方、個々の大学は一刻も早い告知を意識
先月の台風19号では、長野市の千曲川が決壊して北陸新幹線が水没し、廃車になる被害が出ました。 一方で、敷地が浸水した近くのバス会社では、およそ100台の車両が被害を免れていたことが分かりました。 堤防からおよそ2キロほど離れた長野市村山の長電バスには、先月13日の朝、水が押し寄せました。 営業所所長の原澤一美さんは「膝より上ぐらいまで来ていた」と当時の状況を振り返ります。 車庫には当時100台のバスが残されていました。 会社は100台のバスを安全な場所に避難することを決め、原澤さんが緊急避難を指示しました。 移動先に選んだのは、土地が高く広い駐車場のある須坂市の臥竜公園です。 しかし止められる車両は40台まで。 次に選んだのが長野電鉄が所有する須坂駅の駐車場でしたが、こちらも止められる車両は30台まで。 そこで、敷地が広い長野市西和田の長野運輸支局にも許可を得て、そこに多くの車両を移動させ
学校法人幸福の科学学園が10月25日、同日に文部科学省に対して「幸福の科学大学(仮称)」の設置認可を申請したと発表した。同大学の認可申請は、前回〈科学的合理性が立証できていない「霊言(霊言集)」を本大学における教育の根底に据えるということは、(略)認められない〉(文科省発表資料)として不認可とされて以来、5年ぶり2度目。 ⇒【画像】幸福の科学大学(予定、現HSU)の校舎 前回の申請時は3学部の予定だったが、今回の再申請では4学部に大学院1を加えての申請となった。1年半後の2021年4月開学予定として、文科相の諮問機関である大学設置・学校法人審議会大学設置分科会(以下、審議会)の審査を受ける。 同大学については、再申請前に日刊ゲンダイ(2019年10月5日発売号)がいち早く察知し「萩生田文科相の後押しで「幸福の科学大学」ついに開学か」と報じた。別ページとは言え広告がらみと思われる幸福の科学の
慶応大の応援指導部(応援団)に1年生2人(男女)が体験入部した際、部から指示された運動中にけがをしていたことが5日、分かった。新入生が指示されたのは持久走のほか、腰をかがめ、両ふくらはぎと両太ももをこすり合わせるようにして歩く「アヒル」など。1人はふくらはぎに全治2か月の重傷を負い、通学ができなくなり、もう1人も負傷した。 同部のホームページによると、応援部(当時)は1933年に結成され、現在はリーダー部、吹奏楽団、チアリーディング部で構成される。けががあったのはリーダー部で、練習に出られなくなった2人には、同部関係者から「拍手ぐらいできないのか」と、部活動に参加するよう求める指示もあった。けがをした2人はその後、退部した。 学校関係者によると、4月、神奈川県の学校施設内で、1人が体験入部を申し出た。その際、部員から持久走や「アヒル」をするよう指示を受けた。部員は新入生の横で「気合入れろ」
「当選から3か月で、5億5000万円使いました」スポーツくじBIGで6億円…高額当選者の大胆すぎる“お金の使い道”
奈良県大和郡山市の市立郡山南小学校の教諭4人が同僚によるいじめとパワーハラスメントを訴え、9月の2学期始業式から休んでいる問題で、4人の教諭が30日、同県生駒市内で記者会見し、「いじめを見て見ぬふりする態勢を変え、安心して働ける環境にしてほしい」と訴えた。問題発覚後、4人が公の場で取材に応じたのは初めて。 記者会見したのは、2、3年の学級担任を務める20~50代の男女4人。いずれも医師から「3~4カ月の休養が必要」と診断されている。 4人は同僚による嫌がらせや威圧的な言動を繰り返し受けたと主張。20代の女性教諭は、50代女性教諭から「秘書」とあだ名をつけられて雑用を押しつけられたといい、30代の男性教諭は30代男性講師から臀部(でんぶ)を触られるセクハラを受けたなどと訴えた。 20代女性教諭は今年7月、強いストレスに起因する心臓病を発症。4人は8月下旬、鍵本光弘校長に職場環境の改善を要求し
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