参院選挙が終わって、改めて思ったのは、ジェンダー平等や外国人との共生などの「思想」は、思ったほど浸透していないのではないかということだった。 特に、私の父母の世代から私のすぐ下の40代くらいまでの層。 若い世代でも上の世代よりはマシとは思うけど、比較の問題に過ぎない(もちろん昔と比べて前進し、若い世代では急速に変化していると感じるが)。 これらの問題について、公でホンネを口走ると叩かれるので、考えを改めないまま潜在化していくことになる。トランプ支持層なんかもそうなのだとよく言われるが、まあ、その日本版である。 あるいは、ロジックでの批判が全然効かないケースもある。私の知り合いの高齢者なのだが、「子供も持つのが当たり前」「子供を持たないと不幸」が持論で、ことあるごとに繰り返すので、周囲が批判する。しかし、「へえそうなのか。でもやっぱり子供は…」と数秒後に無根拠に繰り返すのである。 東浩紀の参
