石破茂首相(自民党総裁)が自身の進退を表明する時期が焦点だ。参院選敗北の総括を8月にまとめた後に表明したい考えだが、総裁解任に向けた両院議員総会開催を求める署名集めが拡大し、早期退陣圧力が強まる。首相の表明が早まる可能性もあり、8月中に3つの時期が考えられる。 首相は23日の退陣報道を否定したが、政権の要職にある議員の一人は「続投を明言したのではなく、退陣を認めなかった。今は言えないということだろう」と語った。 その理由は8月の政治日程だ。参院選後の早い段階で想定した案は、ホスト国として横浜市で開催するアフリカ開発会議(20~22日)の閉幕後の8月下旬だ。 ただ、首相が退陣時期に触れずに続投宣言したことから「いつまでも続ける気か」という受け止めが広がり、党内の石破おろしが猛威を振るう。下旬まで表明を保留できるか見通せない。 首相が表向き退陣を否定したため、両院議員総会開催を求める署名集めが