北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席を取りやめた石破茂首相(中央)=24日午前、首相官邸(春名中撮影) 石破茂首相は24日にオランダで開幕する北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席を中止した。政府関係者によると、トランプ米大統領が出席を見送る公算が大きいためというが、トランプ氏は急遽(きゅうきょ)出席を決めた。米軍がイランの核施設を攻撃するなど中東情勢が混迷する中、同志国と連携を深めて日本の立ち位置を示す機会だっただけに、自民党内からチグハグな対応を疑問視する声が上がっている。 「日本の立ち位置を示し、同志国と戦略的利益を得ていくための、心合わせの場だったはずだ。堂々と参加すべきだった。欠席となると外交センスを疑われてしまう」 自民の長尾敬元衆院議員は産経新聞の取材にこう述べ、首相のNATO首脳会議欠席に苦言を呈した。 NATO首脳会議に合わせて米国は日本や韓国、オーストラリアな