2022年日本女性学会大会シンポジウム「ジェンダー化された表象とフェミニズム」 (パネリスト:吉良智子、田中東子、前之園和喜, コーディネータ:古久保さくら、荒木菜穂)に対する高橋幸の感想を掲載します。 『学会ニュース』(日本女性学会, The Women’s Studies Association of Japan, 第156 号, 2022 年9 月)p.2-3に掲載された文章です。 「ポルノ規制派フェミニスト─対─表現の自由派」の二分法を越えて─「ジェンダー化さ れた表象とフェミニズム」シンポジウムの感想(高橋 幸) 日本の第四波フェミニズム運動において「萌え絵広告」批判は、現在重要な闘争の場になっている。この闘争は「ポルノ規制派フェミニスト─対─表現の自由派」という、 既視感のある二分法で理解されがちであるが、この二分法そのものがアンチフェミニストに利するものであることを踏まえれば