街で会うたびに声をかけてくれては、近況を報告してくれる10歳くらい年下の男性がいる。彼とは前に勤務していたIT系の非正規職で出会った。お互い非正規だったが、当時はわたしが教育担当で、新人で入ってきたパソコンのパの字もわからなかった彼に対して、いちからいろいろと教えたと記憶している。当時のわたしは毎日ホリエモンの動画なんかを見ていて、「やるぞやるぞやるぞ」って感じで無駄に目がギラギラしていた。 その後わたしは間もなくして精神を壊した。それまでの頑張りすぎの蓄積だったのかもしれない。と言えば聞こえはいいが、単にストレスの発散の仕方が下手だったのだろうね。また職場も赤字続きで解散。そして「頑張らないことを頑張る」方向に人生をシフトしていく。 お互い職場を離れることになったものの、その後も彼とは不思議と街でちょくちょく会うことがあり、会うたびに「今は○○っていう職場でこんなことやってるんすよ!」
