医薬品卸大手のスズケンは、埼玉県草加市に新たな物流センター「首都圏物流センター」を新設し、搬送ロボットや自動ピッキングシステムなど多数の自動化装置を導入し、自動化率90%を実現した(図1、図2)。設備投資額は200億円にも上る。埼玉県戸田市にある同社の「戸田物流センター」の機能をこちらに移管し、東京23区と埼玉、千葉の一部をカバーする。これら地域にある医療機関・保険薬局などに医薬品を届ける拠点とする。様々な種類の自動化装置の導入により、必要なスタッフ数を戸田物流センターと比べて約30%減らすことができた。スタッフ1人当たりの出荷能力は戸田物流センターの2.5倍に向上した。1時間に3000個の折りたたみコンテナ(オリコン)を出荷できる。