「娘の遺骨はそのまま、ここにまだ一緒にいる。今はまだ受け入れられる状態にない」 去年1月、大学3年生だった娘の杏海(あみ)さんを突然失った両親のことばです。 今井杏海さんは当時、発熱や強い喉の痛みを訴え大学病院に入院していましたが、医療事故で命を落としました。 “娘の身にいったい何が起きたのか?” 病院からは「制度に基づき調査を進める」と説明を受けましたが、1年以上がたった今も、調査が始まったという連絡はないと言います。 取材を進めると医療事故を調査する制度の課題が見えてきました。 相次ぐ告発の裏で起きている見過ごせない実態に迫り、必要な対策を考えます。 (クローズアップ現代 取材班)
