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北海道旭川市の石狩川で5月下旬、行方不明になっていた留萌市の女子高校生、村山月(るな)さん(17)が遺体で見つかり、4人が監禁容疑などで逮捕されていた事件。道警は6月12日、このうちの女2人が村山さんを川に転落させて死亡させた疑いが強まったとして殺人容疑で再逮捕した。2人はともに旭川市在住で無職の内田梨瑚容疑者(21)と19歳の女で、SNS上の投稿を巡ってトラブルになったのが発端とみられる。道警は2人の認否を明らかにしていない。
アトラクションに早く乗るだけで追加料金1万円!?騒動の発端となったのは、小さな子どもが新エリアに入れず、茫然と立ちつくしているテレビのニュース映像のワンシーンを切り取ったキャプチャ画面。これがSNS上で拡散されると、意見は真っ二つに割れた。 シンプルに「子どもがかわいそう」という意見と、「しっかりと下調べしてこない親が悪い」という意見だ。新エリアに入るには朝から行列に並んだりすることが必要不可欠で、それを怠った大人を責める声が、ディズニー“ガチ勢”から相次いでいるのだ。 そしてそうした声が増えるのに比例して、ガチ勢しか楽しむことができなくなっている今の東京ディズニーリゾートはどうなのかと批判する声も増え、もはや収集がつかなくなっている。どうやら、ディズニーリゾートにしばらく行っていない人にはわからないが、今のディズニーリゾートは昔のように、家族連れでふらっと訪れて楽しむことができる場所では
年金制度の問題点と解決策現在の年金制度には問題もある。ここでは二つの事例を紹介しよう。 一つめは、2016年に問題となった「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)だ。GPIFは、国民年金と厚生年金の年金積立金を運用する組織である。かつて問題とされた理由は、5兆円を超える運用損失を出したからだ。 もっとも、株式の運用には、上昇もあれば下落もある。民主党政権下では、経済不況により運用利回りが低くなったが、安倍政権が発足した後は回復した。2016年は、その利回りが一時的に下がっただけで、その後に株価は上昇して再び収支が好転した。 トータルでみれば、市場運用開始以降の2001年度から2023年度第2四半期までの収益率は年率プラス3.91%、累積収益額はプラス126兆6826億円(うち利子・配当収入は49兆2195億円)と着実に資産を積み上げており、運用資産額は219兆3177億円となっている
ショックを受けて泣いてしまう児童も問題の健康診断を担当したのは、みなかみ町内の病院に勤務する70代の男性小児科医。 同町にある2つの小学校およそ100人の児童を対象に健診は行なわれたが、その翌日以降、同校や町教育委員会に対して「下着を引っ張られて下半身を見られた」などと、児童や保護者から多数相談が寄せられたという。 「下半身を見られたと訴える児童の中には、高学年の女子児童も含まれており、『下半身を触られた』と話す男子児童もいた。 さらに、この男性医師に『あなた生理きてる?』と聞かれたり、ブラジャーを持ち上げられそうになった女子児童もいるようで、4日以降、みなかみ町教育委員会には10件以上の苦情が寄せられており、保護者からは怒りの声もあがっている」(テレビディレクター) 群馬県教育委員会は、児童のプライバシーや心情を考慮しない不適切な対応があったと判断し、みなかみ町に対して、再発防止や児童の
この世から「国債がなくなる」と…政府の借金が増えすぎているため、借金が増えれば国民負担も増え、将来世代にツケを回す。そういう論調は根強く残っているが、国債は決して悪ではない。実際に景気を底上げする効果があるのに、そのことを理解していない人が多い。 そもそも、国債がこの世から消えたらどうなるのだろうか。借金がゼロになっても、国民負担がゼロになるわけではない。むしろ大問題が生じる。 その意味を知るには、国債のもう一つの側面を理解することが重要だ。それは「金融市場における国債」という顔である。 国債は政府の「借金」であると同時に、金融市場において必要不可欠な「商品」でもある。金融市場では、株式や社債と同じように取引されている。 基本的なことを先に確認しておくと、金融市場では国債と株式、国債と社債を交換する取引が行われている。 例えば、A社の株式を持っている人が、その株式をB社の社債と交換したいと
関東圏を中心に展開する「名代 富士そば」。 実は、そのメニューが、店舗ごとに少しずつ異なることをご存知だろうか? チェーンなのに店舗ごとに存在するオリジナルメニュー……。なんとも心そそられるではないか。 中でも最近、興味をひかれたのが、「DX(デラックス)柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」。驚くのは、その値段。 2300円なのだ。 富士そばの値段じゃない! 実際、SNSなどでは「インバウン丼」などと揶揄されていた。気になる。ちょっと食べに行ってみようではないか。 インバウンド色強めの「富士そば 秋葉原電気街店」 というわけでさっそく、「富士そば 秋葉原電気街店」にやってきた。秋葉原駅から歩いてすぐの場所にある。秋葉原のメインストリートに面していて、店前の人通りは平日の昼にもかかわらず多い。 店に到着してまず目立つのはインバウンド客だ。券売機の前に外国人がずらりと並んでいる。
トイレの盗撮をした署員に対し、県警本部長は「最後のチャンスをやろう」 鹿児島県警は5月31日、本田前部長が職務上知り得た秘密情報を、退職後の今年3月下旬に外部に漏らしたとして国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕した。 「同県では4、5月にすでに3人の警察官が逮捕されており、地元採用警察官の最高のポストである生安部長にまで上り詰めた人物も逮捕されたことで、県警警察官全体の質が問われる空気になりました。ところが、6月5日に本田前部長が勾留理由の開示を求める裁判の法廷で行なった供述で、事件そのものが一変しました」(社会部記者) 本田前部長は鹿児島簡裁で容疑事実を認めながら「私がこのような行動をしたのは、鹿児島県警職員が行なった犯罪行為を、野川明輝本部長が隠蔽しようとしたことがあり、そのことが、いち警察官としてどうしても許せなかったからです」と爆弾証言を始めた。 本田前部長は、昨年12月に起きた
「円高」よりも「円安」のほうがいい近年、長らく円安基調が続いている。1ドル150円に到達したとき、マスコミは大騒ぎして円安が悪いという論調(悪い円安論)を展開していた。これは世論の不安を煽りたいマスコミの都合なのかもしれないが、こうした言説は経済に対する理解度が不足しているといわざるを得ない。 自国通貨安は「近隣窮乏化政策」といわれている。通常、自国通貨が安くなると、国内産業の国際競争力が向上して輸出が増加する。一方、相手国は逆に国際競争力が低下して輸出が減少し、失業が増えることがある。そのため、自国通貨安は近隣諸国の窮乏につながるという意味で、近隣窮乏化政策と呼ばれているのだ。 もっとも、昨今の円安は日本が不当な為替操作をして、相手国(米国)に不利益をもたらせようと誘導しているわけではない。為替の変動は、あくまで日米両国の中央銀行が、それぞれのインフレ目標に沿って行っている金融政策の結果
食品衛生法の改正で個人生産者が廃業千葉県南房総市にある道の駅「三芳村」農産物直売所、土のめぐみ館でも人気の漬物・梅干しが6月から姿を消していた。無添加で、野菜のかたちがそのまま残っている、手作り感満載がウリだった個人生産者の漬物たちだ。 直売所の店長・伊勢田誠さんによると、この直売所では22〜23組の生産者がいたのだが、今回の食品衛生法の改正後も生産を続けることになったのは、わずか5、6組ほど。30年以上この直売所で漬物を売り続けてきた人たちですら、これを機に辞めてしまったという。 今回の改正に生産者たちは、一体どんな思いを抱いているのだろうか。 「年齢もあるのでしょうか、生産者の方々は、『国のやることだからしょうがない……』といった感じで、それほど強く訴えてくるような人はいませんでした。もっとたくさんの方が強く訴えたら、市とかに訴え出るほどになったかもしれませんね。 ただ、今回の改正を受
女性も利用しやすいとんこつラーメン店一風堂はラーメン業界のいくつもの常識の壁を壊してきた先駆者だ。 それまでラーメン店といえば、店内には独特の匂いが充満し、床や壁が脂っぽかったり作り手もお客も男くさかったりするのが当たり前だった。特にとんこつラーメンの匂いを苦手にしている人は少なくないはずだ。 創業者の河原成美(かわはらしげみ)氏は、関東エリアへの出店を開始すると、1997年にテレビ東京系の人気番組『TV チャンピオン』のラーメン職人選手権で優勝、その後同番組で3度の優勝と殿堂入りを果たし、一風堂は一気に全国区の知名度を獲得していった。 2000年には、業界初となる店名入りのカップ麺を日清食品と共同開発して発売、さらに2008年に海外1号店「IPPUDO NY」を出店すると、この店は全米レストラン投票サイト「Yelp!」で第1位(2010年度)に輝く繁盛店になった。 その後も国内外で出店を
世間はカルトに厳しいが、それでも人はカルトにひかれる旧統一教会は、ソ連の崩壊によって共産主義の勢力が力を失ったこともあり、反共(勝共)を以前ほど強く打ち出さなくなっている。そこには、メンバーの世代交代もかかわっている。旧統一教会に1960年代から1970年代にかけて入信した信者は、反共ということに関心を持っていたわけだが、二世信者にはそうした意識は乏しい。 顕正会でも、最近では強引な折伏で逮捕者を出すということがなくなってきている。おそらくそこには、会員の世代交代が関係しているであろう。街頭で『顕正新聞』を配っているのは年配者がほとんどで、若者たちの姿を見かけることはない。顕正会も二世会員になると、組織の拡大にはさほど熱心ではなくなっている。 しかも、カルトに注がれる社会の目は相当に厳しいものになってきている。 そこにはオウム真理教の事件の影響が大きい。宗教団体は権力が介入できない聖域では
シャロン・テート事件とチャールズ・マンソン最初、カルトに注目が集まったのはアメリカ合衆国においてだった。日本においてではなかった。 1969年8月9日、女優のシャロン・テートがカリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で友人たちとともに殺された。彼女は著名な映画監督、ロマン・ポランスキーの妻で、事件当時、妊娠していた。胎児もろとも殺されたことになる。ポランスキーは事件の前年『ローズマリーの赤ちゃん』というホラー映画を監督し、話題になった。 この事件の犯人は、チャールズ・マンソンという音楽家でもある人物が率いていたコミューンのメンバーで、彼らはマンソンとともに逮捕された。彼らはほかにも殺人事件を起こしていた。しかも殺人は相当に残虐な手口で行われた。 マンソンは直接犯行に携わったわけではない。だが、一連の殺人を指示したとして死刑判決を受けた。実行犯も終身刑となった。その後、カリフォルニア州では一時死刑
「よろしかったらお嬢さんの作品をご覧ください」この事件は娘の瑠奈被告が昨年7月、札幌・すすきののラブホテルで会社員男性Aさん(当時62歳)の首などをナイフで刺して殺害後、持参したノコギリなどを使って首を切断、キャリーケースに頭部を入れて自宅に持ち帰ったことで、殺人罪などで起訴。父親の修被告(60)は瑠奈被告と一緒に凶器のノコギリやキャリーケースを購入し、殺害現場への送迎も担当、瑠奈被告が持ち帰ったAさんの頭部を損壊する様子を動画撮影したとして殺人ほう助・死体損壊ほう助などの罪で起訴された。 浩子被告は瑠奈被告が持ち帰ったAさんの頭部を自宅に隠すのを容認し、瑠奈被告に求められるまま修被告に頭部損壊する様子をビデオカメラで撮影することを依頼したとして死体遺棄ほう助・死体損壊ほう助の罪で起訴されていた。 この日の初公判で検察側は冒頭陳述などで「瑠奈被告は昨年5月にすすきののクラブの閉店イベントで
フランスのカルト規制法「反セクト法」とは何か?すべての創唱宗教はカルトとしてはじまる。そのように考えていいのではないだろうか。だからこそ、宗教とカルトを区別することが難しいのだ。カルトについての基準が、創唱宗教にすべてあてはまるのもそのためなのである。 しかし、フランスではカルト規制法が成立し、カルトと目される団体が指定されたではないかと言われるかもしれない。 その点について議論する必要があるが、そもそも、ここまでカルト規制法ということばを使ってきたものの、その正式な名称にはカルトは登場しない。それは、「人権および基本的自由を侵害するセクト的運動団体の予防および抑制を強化する法律」というものであった。そこには「セクト的」という言い方はあるものの、カルトということばは登場しない。 「反セクト法」という略称が用いられることもあるが、それも正確ではない。問題とされているのは、セクトそのものではな
〈靖国“放尿”落書き男〉「脳がダメージ受ける、考えるな」中国版“迷惑系ユーチュバー”が小馬鹿にした言動で帰国宣言。靖国神社では中指を立て挑発ポーズで写真を撮る別の男も。記者の直撃には… 東京都千代田区の靖国神社の入り口にある石柱に放尿するしぐさをし、赤いスプレーで落書きした中国人の男が6月3日、すでに上海の空港へ帰国したと宣言する動画を公開した。中国版“迷惑系ユーチューバー”とみられる男は、東京電力福島第一原発からの処理水放出を非難もしているが、反日感情を刺激し閲覧数を増やすのが目的らしい。さらに靖国神社では、中指を立てて神社を侮辱する写真を撮る別の男も目撃された。
高身長女性に憧れる男性たち5月下旬頃から突如、Xをにぎわせることになった「デカ女ブーム」という言葉。おそらく発端は、21日に投稿された〈ヒール履いて身長完全に抜かされた状態で手繋ぎデートしたいわ〉という願望コメントだったようで、こちらのポストは6600万以上のインプレッションの大バズとなった。 このバズをきっかけに、これまで隠していた胸の内をさらけ出すように、〈確かにデカくて強い女性には憧れを抱いてしまうよなぁ、私みたいな軟弱な男には〉〈マジで10センチ以上差のある女とデートしたい〉〈俺は小さいがデカ女と手をつないで歩きたい〉〈身長がバチ低いので高身長に憧れがある。デカ女は俺の夢だ〉といったコメントが相次ぎ、それに対して世の高身長女性たちが続々と反応。このムーブメントを好意的に捉えているようだ。 しかし彼女らの中には、高身長であるがゆえに苦労してきたという人も……。身長182cm、ヒールを
「生産性の高い社会」の排他性若い経済学者が〝高齢化〟について「唯一の解決策ははっきりしている」として、「高齢者の集団自決」を提言したことが話題となった。 「人間は引き際が重要だと思う」ということも、「過去の功績を使って居座り続ける人がいろいろなレイヤーで多過ぎる」ということも事実の摘示としては間違っていない。だが、この人が「解決」と呼んでいるものは、やってもたぶん「解決」にはならないと思う。 似たようなロジックで、かつてナチス・ドイツは「ユダヤ人問題の最終的解決」を企てた。問題そのものをなくすことで問題が解決できると信じて「ホロコースト」を始めたのである。 しかし、いくらユダヤ人を犠牲にしてもドイツの国運は向上しなかった。やむなく、「チャーチルもルーズベルトもスターリンも世界ユダヤ政府の走狗だ」と「ユダヤ人=悪」の概念を拡大解釈することでドイツ国内外の問題が解決しない理由を説明しようとした
子どもは、親の声かけによって大きく変わります。書店でも声かけ、言葉かけの本がたくさん並んでいますよね。私たちも声かけは重視しており、親御さんにその方法をお伝えしています。 まず、不登校の子に対して言ってはいけないNGワードから見ていきましょう。 NG①「学校に行きなさい」 言ってしまっている言葉ナンバーワンかもしれません。親としては学校に行ってほしい思いがあるので、ついこの言葉が出てしまうのだと思います。 でも、人は「◯◯しなさい」と押しつけられるほど、反発したくなるものです。この傾向は思春期の子どもにはより強く出ます。 そもそも「学校に行け」と言われて行けるくらいなら、不登校になっていないでしょう。子どもは「お母さん(お父さん)はわかっていない」と思ってしまいます。 それよりも、子どもの自己肯定感を高める、正しい生活習慣に戻す、正しい親子関係を築く、考える時間を与える、しなやかな考え方を
何が、教師たちを壊しているのか公立学校の教師たちが苦境に喘いでいる。近年、新聞やウェブがしきりに報じる話題だ。帯の売り文句に、悲惨なフレーズを並べた朝日新聞取材班『何が教師を壊すのか』も教育の現場の潮流に掉さす一書を目指したのだろう。 〈「過去最低の倍率」を毎年更新する採用試験、極端な長時間労働を可能にした「給特法」の実態、歯止めがなくなった保護者の過度な要求、管理職から指示される妊娠時期〉【1】 過去最低の倍率が毎年更新されているのは原因ではなく結果なので、〈教師を壊す〉のはそれ以外の3つが理由ということになる。長時間労働の実態については力の入った取材がおこなわれているが、モンスターペアレンツやジェンダー関連は薄味だ。読ませるのは、第2章〈「定額働かせ放題」の制度と実態〉と、第3章〈変わらない部活指導〉である【2】。 給特法と業務委託契約 「定額働かせ放題」とは、教師の給与を規定する法律
生活保護世帯から東大を目指したR.Shimada氏の青春時代は、周囲との差を否が応でも意識せざるをえないものだった。 「東大を志したのは15歳のときです。地元でトップの公立進学校へ進学したものの、そこでも私のスタンスは理解されませんでした。 たとえば修学旅行へ行くためには、10万円という金額が必要でした。アルバイトなどで工面するにも相当数の時間を必要とするため、勉強時間を削ってまで参加する意義を見いだせず、行かない選択をしました。あとから聞いた話では、『ガリ勉だから修学旅行も来ない』と言っていた同級生がいたとか。 このように、他の同級生と抱えている事情が違うことを理解していたので、当時から自分も同じ高校生でありながら、『まだ彼らは高校生だから』と思うことでやり場のない怒りを逃がしていました。もちろん、恵まれた環境にいながらそれに無自覚な同級生たちを憎んだこともあります」 参加しなかった修学
社会への怒りを表明したワケ無駄のない人だと思った。R.Shimada氏は余分な前置きを排して質問にまっすぐ返してくる。「noteによる発信でもっとも実現したかったことは?」と問いかけたときのことだった。 「貧困という境遇のためにチャレンジする機会さえ奪われている次世代を励ますこと、今なお放置されている格差という問題を指摘すること、が主な目的でした。 ただ、執筆していくうちに、こうした問題の当事者である私が”怒る役割”を担う意味もあることに気がつきました。現代社会において、怒りを表明することはさまざまなリスクが伴います。たとえば会社員であればなにかの拍子に失職するかもしれません。 しかし大学の研究職は、その職務をまっとうする限りにおいては、自らの思想信条を表明することが比較的守られていると考えます。また、数学者である私が政治について考えていることを発言するのも、政治学を専門とする人が言うより
ここまで35年、「石にかじりついても」の心境だったと言っても信じてはもらえないだろうか。在阪放送局で記者になり、「女はすぐ辞める」と陰口を叩かれつつも、「定年まで辞めないぞ」と走ってきた。 男女雇用機会均等法1期生なのだから仕事も子育ても、そして決して後進の道を閉ざさないようにと肩ひじを張ったころの自分が懐かしい。 昼夜を問わず24時間スタンバイが1990年代当時の報道記者の常識だった。夜討ち朝駆け取材もするし、相手の懐に飛び込んで杯を交わし、情報を得るのも流儀のひとつ。下戸の私は言われたものだ。 「アホでも大酒が飲める男性記者のほうが女性記者よりネタがとれる」 これは新聞社の大阪府警担当キャップの発言だが、当時の本音であっただろう。 ジェンダーの視点に立てば、なんと理不尽なマッチョイズムの業界かと感じることも多くあったが、私にとって取材を重ねた末に出逢えたドキュメンタリーの制作は、職人気
中学生の子どもの部屋に監視カメラはあり?「うちの子は何も言わなくても勉強してますから」「親が子離れできてない家庭が多いですね」武蔵小杉・タワマンママたちのご意見は? 昨今、安全のため子ども部屋に見守りカメラを設置する親が増加しているという。しかし、中には年頃の子どもの“監視”のためにカメラを作動させているケースもあるようで、ネットでは賛否が巻き起こっている。子どもの教育のためには仕方がない? それともプライバシーを尊重すべき? 教育熱心であろう武蔵小杉のタワマンに住む母親100人に街頭アンケートを行なった。
若者のLUNA SEAファン「SLAVE学園」昨年、X上のファン界隈をにぎわせたのが「高校生SLAVE」という聞きなれない言葉。LUNA SEAはファンのことを「SLAVE(スレイブ)」と呼び、オフィシャルファンクラブの名前も「SLAVE」となっている。しかし「高校生SLAVE」とはいったいどういうことか。 実はLUNA SEAを愛する若者のファンたちが、「高校生SLAVE」「SLAVE学園」と称して集まっているのだ。35年も活動をしているだけあって、ファンの年齢層もそれに比例して高まっていたLUNA SEAだけに、今改めて若者ファンがこうして集まってSNSで発信していることは大きな話題を呼んだ。 SLAVE学園は昨年5月、東京都調布市の武蔵野の森スポーツプラザで行なわれたライブ「THE BEST OF LUNA SEA2023」にて、高校生のTAKUYAさん(@TAKUYASLAVE05
「雑誌って、これからどうなるんだろう?」現在刊行中の約6000誌については、閲覧室と開架書庫に最新1年分の号が並べられていて、誰でも自由に読むことができる。 それより古い号やすでに休廃刊している雑誌でも、目録で所蔵が確認できれば、カウンターで申請すると奥の書庫から出してもらえる。 もともと雑誌が好きで編集者という職業を選んだ僕にとって、この図書館は夢のような場所。 ここで浴びるように多くの雑誌に触れていると、雑誌さえあれば金もいらなきゃ女もいらぬ……と、無条件に雑誌愛を暴走させることができて大変気分がいい。 ところで僕は雑誌が好きなゆえ、自分はもう10年、いや、できればもう20年早く生まれればよかったと思うことがある。 ご存知のように日本の雑誌業界はこの30年間で大きく変動し、今や著しく衰退状況となっているからだ。 雑誌の全盛期は、1990年代中頃。 その後インターネットの普及で情報収集の
気づけば本を読んでいなかった社会人1年目ちくしょう、労働のせいで本が読めない! 社会人1年目、私はショックを受けていました。 子どものころから本が好きでした。読書の虫で、本について勉強したくて、文学部に進学した文学少女。でもあるとき、本を読み続けるにはある程度のお金がいることに気づいたのです。ハードカバーも文庫本も、買い続けるにはお金がかかりました。そこで就職活動をしたところ、運良くIT企業に内定をいただけた。私はこれ幸いと就職しました。 はっきり言って、好きな本をたくさん買うために、就職したようなものでした。 しかし就職して驚いたのが、週に5日間毎日9時半から20時過ぎまで会社にいる、そのハードさでした。 ──週5でみんな働いて、普通に生活してるの? マジで? 私は本気で混乱しました。 ……こんなことを言うと、社会人の先輩各位に怒られそうです。「いやいや9時半から20時くらい、働き方とし
生身の人間がなぜドールに? 「人間ラブドール製造所」が人気のワケ「応募者の5割近くは性自認が男性からの依頼」「夫婦やカップルも」 「ラブドール」といえば、等身大の女性を模したアダルトグッズというイメージが強いが、2000年以降は鑑賞用や撮影用などニーズが拡大している。2017年末には、関西を拠点に「人間ラブドール製造所」と称したサービスが誕生した。生身の人間にメイクや衣装を施して、ラブドールに近づける“変身体験”とは、いったいどんなサービスなのか。
フリーターから22歳で社長に成り上がり!――5月1日に就任され、お話をうかがう本日は社長2日目です。実感はどうですか? 諸沢莉乃社長(以下、諸沢) 通勤電車から「気は抜けない」と緊張しています。ただ2年前に社長の打診を受けてから準備はしてきましたし、バイトや社員といった分け隔てがあまりない会社なので、そこまで大きなギャップはありません。 今日は社長風の格好で来ましたが、いつもは7年前にバイト代を貯めて買ったリュックを背負っていつでもお店で働ける格好でいます。 ――社長をオファーされるまでの経緯を教えてください。 諸沢 高校1年生のときにCoCo壱番屋のアルバイトに応募して、自宅の近所だった弊社の店舗に採用されたのが最初です。そこから接客の仕事にすっかりハマって部室のようにお店に入り浸るようになり、高校2年生のときにはCoCo壱番屋チェーンの全国接客コンテストに出場しました。 高校卒業後もア
野村證券入社―抱いた「強烈な違和感」野村證券の営業マンが、儲かる株を見つけて顧客に買ってもらったら2年で3倍になった。この営業マンは優秀なのでしょうか? 答えは真逆です(これは決して今の野村證券の話ではありません。40年前の野蛮だった時代の話です。数々の不祥事を経て、現在の野村證券はコンプライアンス重視の立派な優良企業に生まれ変わっています)。 40年前、野村證券にこんな営業マンがいたら支店長にひどく叱責されていたでしょうねえ。「何で売り買いを繰り返しやらないんだ!!」「2年あれば100回以上売り買いして手数料を稼げるだろうが!」というわけです。100円で買った鉄鋼株を101円で売らせる。これが立派な野村證券の営業マンでした(繰り返しますが今は違います)。 101円で売ると、手数料を差っ引くと儲けはごくわずかです。当時の野村證券は割安株など絶対に勧めませんでした。「高速回転商い」という手数
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