【ニューヨーク=田中光】6月に急死したマイケル・ジャクソンさんの死因について、米ロサンゼルス郡検視局は強力な麻酔剤ディプリバンの過剰投与と判断した模様だ。CNNなど複数の米メディアが報じた。警察当局は、死亡時に居合わせたコンラッド・マレー医師の診療所を7月に家宅捜索しており、AP通信は、検視局が病死でなく事件とみていると伝えている。 CNNによると、マレー医師の家宅捜索時の令状などで明らかになったとしている。ジャクソンさんの担当医だったマレー医師は、ジャクソンさんが亡くなった当日、不眠症の訴えに対し、午前1時半ごろから、精神安定剤、鎮静剤などを断続的に投与。度重なる求めに応じて午前10時40分にディプリバンを静脈注射すると、眠りについたと警察側に供述しているとされる。常にベッドサイドで監視していたが、トイレのために2分ほど部屋を明けて戻ると呼吸が止まっていたという。