24日、天国へ旅立った和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の三毛猫駅長で同社社長代理の「たま」(メス)。急性心不全とみられ、人間の約80歳に相当する16歳だった。 同社によると、たまは5月から動物病院に入退院を繰り返していた。死ぬ前日、同社の小嶋光信社長が見舞いに訪れた際は立ち上がって「ニャー」と鳴いたという。和歌山電鉄は28日午後0時半から貴志駅で社葬を執り行う。 駅前の商店で飼われていたたまは、平成19年1月に「猫の駅長」に就任。物珍しさと愛らしさで一躍人気者となり、存続の危機にあったローカル鉄道に多くの乗客を呼び込む「招き猫」として話題を集めた。 写真集などグッズの売り上げでも貢献し、20年にスーパー駅長、25年に社長代理に出世。4月29日に16歳の誕生日を迎え、「傘寿」を祝ったばかりだった。 和歌山県の仁坂吉伸知事は「観光のスーパースターとして国内外から絶大な人気を誇り、県