神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)問題で、JR東海の柘植康英社長は19日の記者会見で、東海道新幹線に使われたアルミ部品のうち、仕様書の品質基準を満たさない部品が新たに3種類見つかったと明らかにした。また、これまで見つかった問題のアルミ部品のデータを検証した結果、日本工業規格(JIS)の品質水準を最大3%下回っていることも判明した。 柘植社長は「もともとの基準でも強度に余裕があり、安全上の問題はない」とし、問題の部品は今後、1年程度をかけて定期点検の作業時に交換すると説明した。 新たに品質基準に満たないことが確認されたのは、車体の揺れや衝撃を吸収する「ダンパー」周辺などの3種類。これまでは車軸の回転を滑らかにする部品2種類で問題の製品が見つかっていた。神戸製鋼の2工場にJR東海の車両設計担当者が出向き、おおむね過去10年間に納入された「N700」「N700A」の計134編成向け部品のデー