すべての事例に当てはまるとは言いませんが、私が見てきた失敗するプロジェクトの多くが、「みんなの意見を取り入れよう」という“流れ”が自然発生する傾向にあります。 特にトップの意見が強い中小企業に、多いような気がします。 経営者の意見が重視されつつも、“みんなの意見を取り入れている感”を出したくて、あるいは失敗することに臆病になりすぎて、社員の意見も取り入れ、コンサルタントの意見も取り入れる…。そして最後には「プロの考えも、ぜひ取り入れてください」と言ってみたりする…。お役所系の仕事にも、こんなことが多かったりします…。 ここまで来ると、ほぼ確実に失敗します…。 多くの意見を取り入れようとすると、そのプロジェクトの独自性や訴求力、共感してもらえる要素がなくなり、どんどん無難な、人の心に響かないものになっていく…。それだけでなく、責任の所在も曖昧になり(プロジェクトを担当する人としては、そのほう