日独の研究者らは2日、「ブラジルナッツ効果(Brazil nut effect)」は重力が低い環境下においては比較的現れにくくなることがわかったとする論文を学術サイトarXivに発表した。 「ブラジルナッツ効果」とは、異なる大きさからなる粉粒体を振ると、私たちの直感に反して最も大きな粒子が表面に浮き上がってくる不思議な現象のことを言うが、日本の神戸大学とドイツのTechnical University of Braunschweigそれぞれ所属の研究者らは今回、ナッツの代わりに「ガラス玉(ビー玉)」を使用して重力の異なる二つの環境下でガラス玉がどのように振舞うのかを観察した。 ガラス玉は8mmサイズのものと1mmサイズのものの2種類が用いられ、それらが容器に入れられた。 一つ目の環境は実験室内という、地球上における通常の重力環境下。二つ目の環境下は航空機である「A300 Airbus」上に
