前回、オールディスの未訳の大作『ヘリコニア』シリーズの翻訳を、AI翻訳の事例研究としてやってみている話をした。 cruel.hatenablog.com で、一ヶ月ほどで第一部『ヘリコニアの春』が終わった。途中で出張とかも入っていて手がつかなかった時期もあるので、実質20日ってところかね。 ブライアン・オールディス『ヘリコニアの春』(全部) まあだれも読んでいないだろうが、サンリオSF文庫が出ていた頃には近刊予告にも出たりして、結構期待は高かったように思う。ヘリコニアより先に『マラキア・タペストリー』が出たときにはちょっと意外だった。 これも、イマイチ印象に残っていない作品。確か中世っぽい世界 (あらゆる科学技術の発展が禁止されてるかなんかだっけな) のプレイボーイが、メガネっ娘みたいなインテリ娘をコマして嘲笑っていたら、本命で狙っていた女に自分が遊ばれていただけだというのが判明してギャフ
すこし前からSFマガジンで「世界SF情報」欄という、海外の賞周りの情報を1ページにまとめて紹介する記事を担当しているのだけれど、そこでいつも困るのが作家名の日本語表記だ。邦訳のある作家なら、前例にならえばまあそれでいい(表記ゆれがあったりもするが)。しかし完全に未紹介の作家だと、何とか日本語表記にして書かないといけない。Paolo Bacigalupi 然り、Ng Yi Sheng 然り、最近の海外作家は発音がパッとわからない方も多い。とはいえ、それは何とかやり過ごせるとしても、一番恥ずかしいのは、邦訳が既にあるのに見落として全然違う日本語表記を書いてしまうことだ。特に最近は翻訳作品集成の更新がストップしていることもあって、どうにももどかしい。ウェブ検索や国会図書館サーチも当然使うのだが、それでも引っかからない場合もある。たとえばナイトランド・クォータリーや幻想と怪奇掲載作品は、検索に上が
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