国内でおなじみの貝「サザエ」は実は学名がない「新種」だったことを岡山大の研究者が突き止め、19日発表した。18世紀に欧州の学者が残したスケッチと記述をもとに付いた名が使われていたが、これが実は中国産サザエだったという。新学名は「サザエ」になった。 サザエは日本、韓国沿岸の種と、中国南部沿岸の種に大別され、とげの長さや並び方など外見で容易に見分けられる。日本のサザエはこれまで1786年に英国の博物学者が付けた「トゥルボ・コーヌトス」とされていた。しかし、岡山大の福田宏准教授(貝類分類学)が原典をインターネットで調べたところ、そのスケッチは明らかに中国産の特徴を備え、産地も「中国」と書かれていた。 以降、1995年までにサザエについて記されたほぼ全ての文献を精査、日本沿岸のサザエには正式な学名がないことを論証した。 名前がなかった背景には①持ち帰られた標本を中心に研究された②当時日本は江戸時代
京都大学入学式式辞における歌詞引用問題については既に書いています(「京都大学式辞でのボブディランの歌詞使用にJASRACが物言い」)。私が書いた記事も関連する他の報道も、すべてボブ・ディランの「風に吹かれて」の歌詞の使用が著作権法上の「引用」にあたるのではないかという話でした。しかし、問題となり得るのは「風に吹かれて」だけではありませんでした。 これとは別に式辞の末尾には詩人の茨木のり子氏の「6月」という詩がフルで載っています。これの引用該当性も当然議論の対象になり得るのですが、JASRACの話とは直接関係ないと思っていたので私の記事では別論扱いとしておりました。しかし、はてブのコメントで知りましたが、実は茨木のり子氏の詩には曲が付いているものがあり作品はJASRACに信託されています。そして、この「6月」という詩も複数の作曲家により曲が付けられており、JASRACに信託されています(タイ
プライバシーの権利に関するケナタッチ国連特別報告者は19日までに、衆院法務委員会で可決された「共謀罪」法案について、「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と懸念を示す書簡を日本政府に送った。対象となる犯罪が幅広く、テロや組織犯罪と無関係なものも含まれる可能性があることなどを理由に挙… この記事は有料記事です。 残り191文字(全文341文字)
犯罪の合意を処罰する「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案の廃案を目指し、民進党が提出した独自改正案は、重大犯罪の組織的な詐欺と人身売買について「予備罪」を新たに設けるものだ。二百七十七の犯罪を対象とする政府案の事実上の対案。政府が「テロ等準備罪」と呼ぶ「共謀罪」法案と、民進党の「予備罪」法案はどう違うのか。 (山田祐一郎) 日本の刑法では、犯罪は心の中で考えただけでは処罰されず、既遂や未遂など現実的な危険が生じて初めて処罰対象となるのが原則。殺人や航空機強取などの重大犯罪は例外的に、未遂より前の予備段階の行為を処罰する「予備罪」や、予備よりもさらに前の段階の共謀(合意)を処罰できる「共謀罪」がある。 政府は、国連の国際組織犯罪防止条約(TOC条約)の締結のために必要であるとして、共謀罪の対象を二百七十七もの犯罪へと拡大。共謀段階で幅広く処罰できるようにする。心の中で考えたことが処罰さ
近年、SF映画においては『ブレードランナー』『攻殻機動隊』『エイリアン』など、名作の映像化やリメイク/リブートが続く。 その中でも、ひときわエッヂの立った作品の映像化として注目を集めるのが、弐瓶勉さん原作の長編コミック『BLAME!』だ。 『BLAME!』は1997年から2003年まで、足掛け6年にわたって『月刊アフタヌーン』で連載された作品で、弐瓶さんにとっては初の長期連載にあたる。連載開始は20年前ながら、圧倒的な情報量と緻密なアートワークから国内外に広くファンを獲得。現在でも日本のSFコミックの代表格として大きな知名度を誇る。 この作品を、同じく弐瓶さんの作品である『シドニアの騎士』をアニメ化したポリゴン・ピクチュアズがフル3DCGにて映像化。5月20日(土)から全国の劇場にて公開となる。 本作の公開にあたり、原作者である弐瓶勉さんに直撃。アニメ化の作業の中で自身が果たした総監修とい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く