昨年12月に女性宮司(58)が刺殺された富岡八幡宮(東京都江東区)では、新年を迎え、例年通り初詣が行われた。 ただ、参拝客の数は大幅に減っており、2日に同八幡宮を訪れた人たちからは「早くにぎわいが戻ってほしい」との声が広がった。 1627年創建の同八幡宮は「深川の八幡様」として親しまれ、正月は例年、多くの人でにぎわっていた。参拝客によると、これまでは鳥居の外まで行列ができ、社殿にたどり着くまで30分待ちの年もあったが、今年はほとんど待つことなく参拝できたという。 初詣で30年以上通っているという同区枝川の会社経営の男性(61)は「今までにないほど閑散としていてびっくりした。悲惨な事件だったので、その影響で来ない人も増えたのではないか」と驚いた様子。 結婚式や子どもの七五三など、人生の節目で同八幡宮を訪れてきたという川崎市の教員の男性(57)は「神様に罪はない。今後もこの地に残り続けてほしい
