1997年に開催された磯崎新の「海市」展から16年、この12月14日より再び磯崎による建築展「ソラリス」が始まった。この二つの建築展の連続性と非連続生、「海市」以降の、現在的な都市-建築および建築家のありようをめぐる「都市ソラリス」展について、担当学芸員である畠中実氏にテキストを寄せてもらった。 2013年、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](以後ICC)は開館16周年を迎えた。日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として基本構想が開始されたICCの最初の活動は、1991年に電話回線を利用し、電話やファックスを通じて美術家、小説家、批評家など、さまざまなジャンルの文化人のアートワークやテキストやメッセージなどを鑑賞することができる「電話網の中の見えないミュージアム」によって実現された。「コミュニケーション」を中心的なテーマに設定し、科学技術と芸術文化の対話を促